隅田川のストリートパーク

李 豪

作者によるコメント

川には美しい橋がたくさんありますが、その主な機能性は人々の交通の通過点です。単純な通り道ではなく通過点と目的地の両方の役割を持つ場を提案する。
敷地は隅田川の中央区と江東区の間で、3つの道の交差点である。三つのエリアによる様々なシーンをつなぎ合わせるように立体的な橋のストリートパークを構成した。
ストリートの役割には2つの側面があり、通行のための機能と滞在のための機能がある。多様な活動を繰り広げる場としての機能、立ち止まる・座る・食べる・遊ぶ等の活動が行われる。都心のゆとり空間で寛ぎのひとときを過ごす。目的地と通過点の両方の役割を持つ、新しい隅田川のストリートパーク橋という構造物を設計した。

担当教員によるコメント

永代橋近くの三又河川の橋梁施設の提案である。歩行者のみならず、昨今増えている自転車での通行を想定し、河川中央の円環部に滞留できる場所を用意することで立体的な橋梁施設となった。橋梁が都市のインフラという名目に留まらず、このような河川における公共施設の可能性や、ストリートカルチャーの醸成など、現状打破の意欲を感じる提案となっている。

教授・米谷 ひろし

  • 作品名
    隅田川のストリートパーク
  • 作家名
    李 豪
  • 作品情報
    図面、模型
    技法・素材:スチレンボード、スタイロフォーム、MDF板 模型
    サイズ:H200×W700×D1600mm(2点)、H200×W700×D900mm(1点)
  • 学科・専攻・コース