GEO COMMUNICATION 大地に学ぶ地球の歩み

髙橋 彩花

作者によるコメント

地質に恵まれた国、日本の認定プログラム「ジオパーク」を学び、地球の雄大さを再発見してもらうコンテンツを制作しました。「ユネスコ世界ジオパーク」の紹介パネル、オープニング映像の他、認定された全9ヶ所のジオラマへの映像投影等、壮大な時間軸を伴う大地の動きを伝えています。目に見えない魅力や私達の暮らしへの繋がりを可視化し、体感してもらうことで地球の活動に興味を持ってもらう作品です。2015年、父の実家がある北海道様似町にあるアポイ岳がユネスコ世界ジオパークに認定され、慣れ親しんできた大地が世界的に評価されていることを知りました。そんな土地の魅力を伝達するデザインで地域の活性化や地球環境保護活動に関わりたいと思ったのが作品制作に繋がったきっかけです。

担当教員によるコメント

本作品は、一般に馴染みのない日本のジオパークをどう伝えるかという難しい課題に取り組んだ内容となっている。ジオパークは、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所(パーク)なので、各ジオパークの成り立ちや地形の特色をどう正確にわかりやすく表現するかを制作の目標とし、映像と立体物のマッピング制作に力を注いだ。日本の複雑な地形の表現や、その地形上に投影する映像を合わせるプロジェクションマッピングは、試行錯誤の連続であったが、構想が当初から全くぶれることなく、作者の表現力を十分に生かした、非常にわかりやすい作品であり、全体がパークの様相となっている。日本のジオパークに是非行ってみたいと思わせる作品である。

教授・楠 房子