Out Line

GUAN Kaiyuan

作者によるコメント

卒制で頑張ったところは、線材の選択と線をきれいに貼ることだと思います。普通のワイヤーだと多少曲がりがあって、きれいな面になれませんので、工場に頼んで、まっすぐな金属線をたくさん購入しました。ステンレスの作品は私の予想に一番近いですが、真鍮は素材の特性のために、若干曲がりがあって、最初はすごく困りました。しかし、貼ってみると、波のような光のかたちもなかなか魅力的だと思います。ピアノ線の作品も元々真っ黒に作りたいと思いますが、工場からもらったピアノ線は色違いがあって、最後完成したものは予想外ですけど、逆に作品のバリエーションが増えて、それも悪くないと思います。また、このアイデアを決める時点は卒展の1月半前ぐらいで、毎日一生懸命線を貼るのも辛い思い出だと思います。

担当教員によるコメント

カンくんは工学部の出身でありながらデザインを勉強したく、統合デザインを3回受験し入学してきました。作品は素材の特性を生かしたものが多く精緻でありながら驚きを与えてくれます。サイエンスとアートが入り混じった領域に何かを見ている感じがします。今回の0.4mmの金属の線材を使った絵画のような作品は、彼の素材に対する洞察力によって生まれたものです。平面に緻密に配列された線材が放つ反射は予測のつかない輝きを与えてくれます。

教授・深澤 直人、教授・長崎 綱雄

  • 作品名
    Out Line
  • 作家名
    GUAN Kaiyuan
  • 作品情報
    素材研究
    技法・素材:ステンレス、真鍮、ピアノ線
    サイズ:H728×W1030mm(2点)、H1030×W728mm(1点)
  • 学科・専攻・コース