卒業制作優秀作品集2022
演劇舞踊デザイン学科

共同(キャスト・スタッフ)
卒業制作 演劇公演

『一億マイルの彼方から』

演劇(90分)
期間:2022年1月15日、16日、17日
会場:東京芸術劇場シアターウエスト

作・演出:佐藤 正宗

キャスト
明石 雪那/市川 百合野/尾田 夏帆/柿原 寛子/河内 菜々子/北池 美和/木村 友哉/倉田 ななせ/小松 夏海/七種 玲音/清水 未来/鈴木 晶子/鈴木 南美/高木 菜乃美/土本 燈子/角田 拓也/中村 光里/橋本 沙織/服部 円/花房 真穂/原口 真結香/林 夏生/百﨑 諒/安田 咲子/山嵜 雅斗/山本 華/Yair Yebra(研究生)

スタッフ
作・演出:佐藤 正宗
舞台美術:安岐 祐香
衣裳:海老沢 朱音/佐藤 瞳/正城 里純/渡辺 美宥
照明:長谷川 楓 株式会社松本デザイン室
音響:佐藤 こうじ Sugar Sound
音楽:丹野 武蔵
音響効果:倉田 ななせ
振付:山本華
舞台監督:西尾 桃華
演出助手:清水 未来
大道具:酒井 佳奈/篠原 ひなの/安岐 祐香/木下 詩織/湖﨑 茜香/関山 未智留/長屋 美睦/西尾 桃華
小道具:住吉 晴子
照明助手:Li Zheng
宣伝美術:中村 陽道
ウェブサイト製作:正城 里純
脚本協力:大庭 汀音妃古
制作:フォーリーメイヴ/尾田 夏帆/篠原 ひなの/関山 未智留/土本 燈子/長屋 美睦/服部 円
監修:糸井 幸之介

アドヴァイザー
俳優:深井 順子
振付:木皮 成
舞台美術:金井 勇一郎
大道具製作:阿部 宗徳/岡田 透
小道具製作:田中 義彦
衣裳デザイン:加納 豊美
衣裳製作/パターン・縫製:遠藤 笑子
衣裳製作/テキスタイル:三浦 洋子
照明:成瀬 一裕/藤巻 聡
舞台監督:佐藤 恵
制作:加納 豊美/坂本 もも
授業担当副手:中塚 ゆい

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ロシア帝国時代の戯曲家、マクシム・ゴーリキーの傑作『どん底』を原案とし、ディストピアSFに再構築した本作。
過去の出来事と、未来の出来事を舞台上に同時に存在させることで、別々の物語が次第に交錯し、それぞれとは逆の運命へと歩んでいく様子を表現しています。舞台上では目まぐるしく時間軸が変わりながら物語が進んでいくので、舞台転換をスピーディに行う事を心掛けました。
マスクの着用をはじめコロナ対策など、舞台において様々な制約はあったものの、物語の設定にそれらを自然な流れで組み込むことができました。
作品全体で現代にも通ずる“未来への選択”というテーマを表しました。
100年前のロシアで書かれた作品を現代で表現する事の意義を示すことができたと思います。

佐藤 正宗(作・演出)

担当教員によるコメント

コロナ禍の2年目、演劇舞踊デザイン学科第5期生の卒業公演、昨年同様、目に見えないものと闘いながら、ひとり一人が自身の役割と責任を自覚して、4年間の集大成として、その成果を学外に問い得た。作品の核となる、人間の不安や葛藤、それを乗り越えていく人間の底力は、まさしく今のこの時代に最も必要なものではないかと実感する。舞台美術のデザイナーの安岐祐香は作品の持つテーマをしっかりと具現化したうえで、各場面を効果的に表現し、作品の流れの大きな手助けとなっている。特に 背景に飾られている巨大な照明が仕込まれた円は、いままでの卒業公演にはなかった、存在感と象徴性を感じた。また舞台美術ゼミにおいて、舞台装置製作担当、小道具製作担当、舞台監督担当、演出部担当の各学生の努力が、この舞台美術デザインを輝やかせたといっても過言ではない。初日の幕が下りた時、まさしく総合芸術の入口に第5期生はたどり着いた。

教授・金井 勇一郎(舞台美術)


カンパニーミーティングを重ね企画立案を行なった。ミーティングの進め方を開発すること自体も、ミーティングの重要なポイントであった。
多種多様な企画を、”多数決ではないやりかた=話し合いを重ねる ことで絞り込む”という難度の高い過程において、学生たちは多くの葛藤を共有した。
カンパニーワーク(集団活動)は、相互理解と尊重に立脚するものなのだ。
衣裳部の取り組みは、作品の質を見事に保証するものとなった。デザインすることとそのリアライズにおいて、イメージがどんどん深化した結果だ。
制作部は、作品の顔となる宣伝美術に対するこだわりにはじまり、コロナ禍における安全な現場創出にも汗をかいた。
劇作と演出を担った佐藤正宗が物語ろうとしたディストピアには、キラリと小さく輝くナニカがある。それは、21世紀のとば口に生まれた若者の言葉として受け止めたい。

教授・加納 豊美(衣裳部・制作部、アドヴァイザー)


『一億マイルの彼方から』
は学生による作・演出で行われました。
作・演出を担当した佐藤正宗さんは、舞台芸術全般への興味と愛情があり、あらゆる要素や方法をフラットに駆使しながら、俳優やスタッフを務める多くの学生たち一人一人のチャームポイントを引き出しまとめました。常に前向きな行動を示し、座組み全体のムードを良い方向に引っ張りました。
出演を務めた学生たちは、作品のこと、全体のことを第一に考えながらも、パワフルに楽しんで表現し、作品を生き生きとしたものにしました。

講師・糸井 幸之介(監修)

  • 卒業制作 演劇公演『一億マイルの彼方から』