Ambient session

薄井 まい

作者によるコメント

私たちの周りには無限の現象が存在します。私は人間目線でしかその情報を理解することはできませんが、植物には植物、空気には空気、それぞれの現象には人には認識できないような内在的な感覚を持ち合わせているのかもしれません。今回は人、植物、水、風の内在的感覚と仮定したデータを採取し、音に変換しました。それぞれの要素が演奏者となって音を奏でます。また、お互いがセッションし重なり合うことでひとつの音楽を完成させます。

担当教員によるコメント

私たちを取り巻く「世界(自然あるいは人工的な現象)」には、それぞれ固有の「感覚」と呼べるものがあるのではないか? それらを音で表現できれば壮大なアンサンブルになるだろう。しかしもちろん、世界を形成するすべてを対象とすることはできない。そのため、この作品では「風・水・植物・人」に対象を絞り、そこから採取できるデータを音に変換してアンサンブルを奏でる方法を採った。仕組みが完成してからは装置を屋外に持ち出し、その「場と時」の風や水や植物そして人(作者本人と思われる)のデータから、サウンド=アンサンブルを生成し記録した。そして、それらを再生したのは、CRTモニターやカセットテープといったノスタルジーを誘う媒体だった。世界とは郷愁だと作者が言っているように思えた。

教授・永原 康史

  • 作品名
    Ambient session
  • 作家名
    薄井 まい
  • 作品情報
    インスタレーション
    技法・素材:木材、布、植物、ブラウン管、ラジカセ、Arduino、Max、TouchDesigner
    サイズ:H1500×W3000×D1500mm
  • 学科・専攻・コース