The Noodles

相波 エリカ

作者によるコメント

現代社会に感じることのひとつひとつを汲み取って意味を持たせて形にしたいと思っています。絵を描く、何かを作ることってひとりではできないことだなと思います。仲間や教授や先生方に相談しながら、励まされながら、卒業制作を作ることができました。卒業制作にはいろいろな想いがありますが、これからも模索しながら、よりよいものを作っていきたいです。

担当教員によるコメント

相波さんは一貫して風景の中で人が何かをしている、主にボンヤリと佇んでるような絵を描いてきた。エドワード・ホッパーは似た方法で空漠としたアメリカという空間を描いた(僕の解釈ですが)が、相波さんの絵には虚無感とも違う、なにか優しげなポジティブなエネルギーがあって、それを見るのをいつも楽しみにしていた。相波さんが描いているのは人種やジェンダーや風習や味、時間、色んな事が混ざり合っていく途中の風景であるように思えた。それは大袈裟な事ではなく、よくみれば今、当たり前に目の前で起こっている事。例えば空港やショッピングモールのフードコートで日常的に起こっている事である。変革は相波さんの絵のようにリラックスした状態で起きるのかもしれない。

准教授・千葉 正也