TAMABI NEWS 100号(学科を超えた授業)|多摩美術大学
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「新施設構想のための実験イベント」と銘打たれたポスターBLUE CUBE外観 八王子キャンパスに隣接する商業施設跡地、旧METROを、多摩美がリノベーション。「BLUE CUBE」という仮称のもと、美術館や多目的スペースを備えた新しい施設が構想されています。2024年11月には、この施設の可能性を探る試みとして、ふたつのパフォーマンスが上演されました。 彫刻学科・高嶺格教授の演出による「脱皮的彫刻」では、各学科から有志6人の学生が参加。石膏デッサンをしながら美大予備校・受験に抱える葛藤を独白し、体に塗られた石膏を脱皮するように抜けることで広大な空間に虚ろな坐像が出現します。 油画専攻・石田尚志教授による「反復する壁」は、映像作品『フーガの技法』とリュミエール兄弟による映像黎明期の傑作『壁の取り壊し』とともに、世界的ボイスパフォーマーの足立智美さんと学生のパフォーマンスによっての音と映像がコラボレーション。メディアミックスなパフォーマンスが展開されました。大型食品卸売専門店の痕跡を残した空間だからこそ生まれる場所の可塑性と自由。美術作品を保存・展示するために整えられたホワイトキューブとは異なるこの場所で多様な表現が交差し、新たな総合芸術の場となる可能性が示唆されています。多摩美術大学で身につけられる専門性の高さは、15学科専攻コースそれぞれのカリキュラムにとどまりません。学科を超えて参加・利用できる特別講義やプログラム、施設など、知見を広げ、感覚を研ぎ澄まし、モノを見る目を鍛え、創作力を拡張できる環境が数多く用意されています。表現の可能性を広げる新たな場BLUE CUBEのプレイベントで分野を超えたパフォーマンスを実施新施設構想のための実験イベント開催2024年11月27日特別講義1商業施設跡を活用した多摩美の新たな施設「BLUE CUBE」。その可能性を探るプレイベントとして油画・彫刻横断のパフォーマンスによる特別講義が開催されました。現代アートを体感する創作力を拡張する学科を超えた授業

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