TAMABI NEWS 102号(世界で輝く力)|多摩美術大学
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06年テキスタイルデザイン卒業表紙写真=撮影:城尾明枝/ヘアメイク:Deco/スタイリング・着付け:モアマドカ/モデル:Monica/着物デザイン・ディレクション:重宗玉緒 アナログでの絵画制作と、その絵画を元にデザインしたテキスタイルで着物や帯、オブジェを制作することを中心に活動しています。私にとって着物は単なるプロダクトではなく、自分の世界観を表現するための媒体。その特性を活かしてストーリーを紡ぐことができる点に魅力を感じています。 私が創作のメインテーマとして掲げているのは、「メメントモリ(=死を想え)」という言葉です。もともと死生観や宗教観に興味があり、多摩美の卒業制作で振袖をデザインした際にこのテーマを選びました。当初はこの言葉が持つ暗いイメージに沿って制作していましたが、さまざまな経験を重ねテーマを深02海外で活動するきっかけは誘われたパリでの合同展アートやデザインそして身体表現など、創造することによって生まれる新たな価値やムーブメントが、時に国境や言語を超えて人々の心を揺さぶり魅了します。自分の可能性を信じて、世界というフィールドにチャレンジし成功した卒業生たちにスポットを当て、世界で輝くために必要な姿勢や原動力について探っていきたいと思います。 着物・オブジェ作家 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にモダンな振袖と西陣織帯が永年収蔵重宗玉緒 SHIGEMUNE Tamao 言語を超えて人々を魅了する 世界で輝く力

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