第16回クライアントケアサービス ケアサービスアトリエレゼクストラオーディネル アトリエマネージャークライアントケアサービス ケアサービスアトリエペインター1854年にパリで旅行鞄専門店として創業したルイ・ヴィトンの日本法人で、製品の輸入・販売・ケアサービス等の業務を取り扱っている。トランクや鞄のみならず幅広い製品を展開し、世界的な総合ラグジュアリーブランドとして発展。製品からサービスまで卓越性を追求し、環境保護や多様性、地域貢献など社会的責任に取り組んでいる。本記事は連載企画です。さらに詳しい内容や他企業情報はWebでご覧になれます。クライアントケアサービス ケアサービスアトリエクラフツマン大野美森さん(24年日本画卒)そのなかで培った探究心や好奇心が、今の自分を支えています。お客様のファッションや雰囲気から好みを想像し、先回りして提案できるのも、多摩美での経験のおかげです。そこで身につけた観察眼や洞察力が、今の仕事につながっています。学生時代は行動力が大事です。少しでも心が動いた展示にはすぐに足を運び、美しいと感じたものを自分の表現に取り入れてみてください。多摩美には特別講義や実習、イベントなどが数多くあります。チャンスを逃さず行動してみましょう。 私は、お客様の大切な鞄などをお預かりし、補修するレザーケアを担当しています。お客様が長く愛用されてきた製品にはひとつとして同じものはなく、変色の度合いや色の剥げ方もさまざまです。そのたびに最適な手順を考えながら作業を進めます。先輩のアドバイスを受けつつ試行錯誤していますが、経験を積むなかで、以前携わったケースを思い出して工夫を重ねながら仕上げられるようになりました。技術の成長を実感できることにおもしろさを感じます。 作業中は「お客様がその鞄をどのように大事に使ってきたのか」と想像し、その大切な品に携われることに喜びを感じます。修理中には新たなダメージを与えないよう手順を慎重に検討します。仕上がりが美しいだけでなく、今後も安心して使えるよう革にも栄養を与え、長く大切にしてもらえる仕上げを心がけています。「この先もこの鞄と一緒に頑張っていきたいな」と思っていただけたら、本当にうれしいです。 日本画科での学びには、今の仕事に通じる経験が多くありました。まず、描きたいものをしっかり観察する力を培えたこと。レザーケアでは傷の状態や色の変化を正確に見極めなければ、適切な補修方法を選べません。また、日本画の岩絵具を扱った経験も大きかったです。岩絵具は水彩と違い、絵具を盛っていく技法があり、ダメージ部分の色を補う際の技術として役立っています。さらに、紙漉きなど伝統技術に触れたことも、長く受け継がれてきたものの価値を理解し、今の仕事に活かされていると感じます。学生時代には、美術作品だけでなく自然の景色や質の高い製品など「良いもの」にたくさん触れ、審美眼を養ってほしいです。自分の表現の引き出しが増え、きっと将来につながる力になります。多摩美で培ってきた観察眼や審美眼が、長く愛されるブランドを支える力になるメーカー 私たちの部署は、ルイ・ヴィトン製品を長く良い状態で使っていただくため、メンテナンスやカスタマイズを行うケアサービスを担当しています。カスタマイズのなかでも、伝統的なサービス「パーソナライゼーション(イニシャルやマークを鞄に描き、自身のものと認識できるようにする)」は重要で、これを現代風にアレンジして行っています。私たちのようなアトリエを持つのは世界でも数少なく、本国のパリのほかには、アメリカ、中国だけです。 石橋さんはパーソナライズに特化したペインティングを、大野さんは長年の使用で変色した部分などを周囲に合わせて補修するレザーケアを担当しています。2人とも学生時代から培ってきたセンスや色彩感覚を活かして活躍しています。お客様の期待を超えるサービスには、責任感や慎重な対応はもちろん、ニーズを見極める力、探究心が欠かせません。そういう姿勢で仕事に取り組める人たちの活躍に期待しています。 私は、トランクなどをパーソナライズするペインティングを担当しています。お客様の希望を伺い、模様や絵を描いて、世界にひとつだけの特別な品に仕上げる仕事です。「どのように使いたいか、どこに置きたいか」なども含めて、お客様の希望を詳細に伺って相談しながらデザインを提案し、決定後にペイントしてお渡しします。 イベントでお客様の好みなどを伺いながら提案したときに、「こんなに私のことを考えてくれてうれしい」と感動し、涙を流してくださったことは印象的でした。後日お礼の手紙もいただき、この仕事を選んで本当によかったと感じました。イベントでは、購入前のお客様にシミュレーションを見せ、そこから購入につながることもあります。買う体験そのものが思い出となり、価値を感じて喜んでいただける瞬間に、この仕事の特別さと楽しさを実感します。お客様の思い描くデザインをつかめず、何度も提案を繰り返すこともありますが、完成品に満足し喜んでいただけるとやりがいを感じます。 多摩美の油画科では、「美術とは何か?」という本質的な問いを考えたり、新しい表現に挑戦したりと、アートを深く学ぶ機会がありました。12丸山達也さん石橋麻衣さん(22年油画卒)多摩美出身者は、ビジネスの最前線からどのような評価を受けているのでしょうか。また、その卒業生たちが学んだ多摩美での4年間は、ビジネスの現場でどう生かされているのでしょうか。さまざまな業界で活躍する企業人たちに尋ねました。企業の人事担当者・卒業生に聞く多摩美への期待と実績ルイ・ヴィトン ジャパン
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