0206年環境デザイン卒業Photo:砺波 周平(©組み立て)表紙写真=井出さんが新潟県燕の職人と手がけたパティスリーブランド「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」のクレープスタンド「へら絞り」という技術でつくられた銅器『KITTACHI KETTLE』(©Analogue Life) プロダクト・工藝デザイナーとして、日本各地の工房や作家と協働しながらものづくりに取り組んでいます。もともと建築に関心があり、多摩美の環境デザイン学科に進学しました。転機となったのは、3年次に参加した産学官共同研究。江戸川区の職人に向けたプロダクト提案に取り組む中で、漆職人との出会いがあり、その経験を通して工藝における手仕事の技術や思想の奥深さに触れ、日本文化の豊かさと工藝の魅力に惹かれたのです。卒業制作では有田焼の窯元に約1か月間住み込み、器づくりを基礎から学びました。手作業の積み重ねや素材の性質を肌で感じ、ものづくりの根底を実感しました。この経験こそが、現在の原点となっています。 卒業後は工藝に関わる仕事がしたいと考え「SIMPLICITY」に入社し、プロダクトデザイ漆職人の手仕事の奥深さに触れ工藝の魅力に惹き込まれる 工藝デザイナー 食事をしたり、文字を書いたり、毎日の暮らしの中でなにげなく使っているさまざまな道具ですが、作家やデザイナーが介在することで、日々の生活に潤いが生まれ、豊かな時間を紡ぎ出す力を持ちます。単に形の造形にとどまらない、こだわりの道具をつくり続け活躍している卒業生たちが表現によって生み出す価値に注目しました。職人の新たな可能性を引き出し遊び心や柔軟な発想を組み込むYANOBI 井出八州 IDE Yashima生活を潤す道具の力
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