1905年創業のコクヨは、文具やオフィス家具などの製造・販売や空間デザイン、オフィス向け通販などを通じて、時代ごとのユーザーの課題に向き合っている。ヒューマン&カルチャー本部 HR戦略推進部 新卒採用ユニットグローバルワークプレイス事業本部 ものづくり開発本部デザインセンター プロダクトデザイングループ創業100周年を迎える出版最大手。数々の人気雑誌を出版し、そこから数多くの世界的人気作が生まれている。現在は出版のみならず、コンテンツを基盤としたデジタル化やIP活用を拡大させ、ゲームやグローバルなグッズ・アート展開など、事業領域の拡大を図っている。大塚理紗子さん(25年芸術学卒)本記事は連載企画です。さらに詳しい内容や他企業情報はWebでご覧になれます。セブンティーン編集部デザインの意図やプロセスを言語化する力が、ものづくりの現場に活かされている課題で100ページの本をひとりで作った経験が今の仕事に活きている出版 昨春に入社し、6月からセブンティーン編集部で編集者として働いています。季刊雑誌の編集、インスタグラムの運用や動画コンテンツ作成など、仕事は多岐にわたります。雑誌ではモデルさん25人を立て、仮装する企画をひとりで初めて担当してやりきったことは、一生忘れないと思います。日々の業務は、実は学生時代と地続きなので、臆することなく取り組めています。 大学1年生のときに1年間かけて学んだ『ことば』の授業で、100ページの本をゼロからひとりでつくり上げる経験ができたことが大きかったです。タイポグラフィ、装丁、執筆、インデザインの作業など、すべてを学べる授業で、私はパンのレシピ本を完成させました。つど先生から講評を受け、実際の編集作業は困難なこともありましたが、この経験が今の職業の原点になっています。 また、大学4年次に元編集者の小川敦生先生のフィールドワーク設計ゼミでのアート誌を作る経験も貴重な学びで、取材を行い、記事を書き、添削してもらう中で、言い回しや言葉の選び方、言いたいことを伝えるための文章構成など、文章力がついたことは今の仕事にも活きる実践的なものでした。それに、先生との距離がものすごく近いことも大学の魅力で、自分が書いた記事に対して先生が本気で返してくれるなど、幸せな環境でした。 友達との関係でいえば、何か発言しても、「何それ?」と否定されるのではなく「なんか面白そう!」といつも前向きな反応が返ってくる。自分が認められ、個性として見てくれるんです。また、フード雑誌のインターンで実際に雑誌をつくる友達など、身近に雑誌の世界を感じられ、ほかにもさまざまなことに挑戦している人が多く刺激的でした。ディスカッションをする機会も多く、皆で話し合いながら分析を深めていくんです。他者の考えを知り、自分にはない価値観やその不思議さに出合う。人と意見を交わすことが当たり前だった経験は、社会人になってからの強みになっています。そうした習慣によって、自分というものも見えてきて、小川先生からも「行動力があるね」と言われたことがあり、「そうなんだ」と自覚してからは意識的に行動・没頭するようになりました。 後輩に伝えたいこととしては、OG訪問受ける機会があるのですが、どこかみんな自信がない様子が伺えます。話を聞くと、面白い取り組みをしているのに、「就活で話せるほどでない」と言われて。実際は魅力的な活動をしているので、自己肯定感を高く持ってもらえたらと思います。メーカー 当社では多摩美出身の社員が多く活躍していますが、共通して感じるのは、自分の考えを言葉で的確に伝える力です。学生時代に、作品講評やプレゼンテーションを通してデザインの意図や背景を言語化してきた経験が、ものづくりの現場で大きな強みになっています。プロセスや理由を説明し周囲の理解を得ることは、商品化を進める上で欠かせない要素だからです。また、時代のニーズや空気感をとらえるトレンド感度、ユーザー視点で考える姿勢も重要です。コクヨの掲げる「働く」「学ぶ」「暮らす」は社員自身も日常的に向き合う領域であるため、当事者としての実体験から生まれる違和感や気づきが、価値ある商品を生み出す原動力になります。 学生時代には自由な環境を活かし、造形美を追求するとともに、ユーザー視点やデザインの意図を深く考える力を養ってほしいと思います。 当社のデザイン系の業務は、文具を扱う「GST(グローバルステイショナリー事業)」と家具を扱う「GWP(グローバルワークプレイス事業)」に分かれます。私はGWPに所属し、主にテーブルや椅子のデザインを担当しています。昨年12月に発売されたテーブル「Opt(オプト)」は、「ノイズレス」をコンセプトに開発当初から携わった商品です。配線やコンセントの配置など、使いやすさと意匠性の両立を追求しました。社外発表の際、多くの方がその工夫に気づき評価してくれたことは、大きなやりがいとなりました。また、開発担当者と試作を重ね、直接金型メーカーなどにも訪問し、ものづくりへの理解を深めることができました。 プロダクトデザイン学科のSTUDIO 1では、教授の熱心な指導のもと、仲間と切磋琢磨しながら納得いくまで制作に向き合う経験を積みました。特に3年次の公開プレゼンテーションで、志望企業に向けて本気で作品を制作し発表したことは、強く印象に残っています。現在は企業側の立場で参加し、この場が学生と企業を繋ぐ重要な機会だと実感しています。多摩美では、目標を明確にし、基礎から専門分野まで徹底的に学ぶことができ、入社後の業務に大いに役立っています。長濵陽奈里さん佐藤芽生さん(24年プロダクトデザイン卒)多摩美出身者は、ビジネスの最前線からどのような評価を受けているのでしょうか。また、その卒業生たちが学んだ多摩美での4年間は、ビジネスの現場でどう生かされているのでしょうか。さまざまな業界で活躍する企業人たちに尋ねました。11コクヨ集英社
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