TAMABI NEWS 77号(映像特集)|多摩美術大学
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©ROBOT©ROBOTインスタレーション参加アーティスト 映像監督MVアニメーション制作他アニメーション制作アニメーション制作他映像作家/フリーランスのジェネラリストとして活動。実写映像、3DCGなどの映像制作を中心に、インタラクティブアートやインスタレーションの制作も行う。近時は、NIKE AIR MAX DAY 2018に合わせた映像インスタレーションにアーティストとして参加。アニメーション作家。2009年に短編アニメーション『つみきのいえ』で第81回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。ほか絵本、イラストレーションなどを制作している。アニメーション、漫画を中心に活動。Eテレ『人形劇ガラピコぷ〜』OP、岩井俊二監督作『花とアリス殺人事件』、TVアニメ『宝石の国』のスタッフ参加など。2017年初コミックス『甘木唯子のツノと愛』を刊行。映像をやりたくて、多摩美に入学しました。そこで久保田晃弘先生と出会い、考えや行動、実行力、アカデミックな環境ならではの社会とのコネクションといった意味で、多くの言語を学ばせてもらいました。映像全盛期時代で、3DCGもノートPCで作れてしまうこの時代。技術やビジュアルはもちろん必要ですが、それ以上に大切なのは絵に落とし込む前の発想や考え方、これが優れていないと面白いモノは生まれないと思います。技術を教えられて育った学生よりも考え方を植え付けて育った学生の方が、今の時代一番輝ける逸材になるでしょう。学ぶ環境は一番大切だと思います。自分にとって素晴らしい環境だったと今でも思います。3年で故・片山雅博先生に出会ったことが大きいです。授業では世界中のアニメーション作品を浴びるように観て、年代ごとに細かな解説つきでその広大さを知りました。例えば好きなバンドを見つけたらまず楽器で真似てみるように、アニメーションも手取り足取り習うものではないと思います。自身で試行錯誤しながら作っていく、その過程自体が重要な気がします。広告やアニメーションの授業など、私が選択した授業は「自由に作って良い」という課題が多かったことが良かったです。現在携わっている仕事は商業的なものが多いのですが、そういった現場で、技術も経験も足りない自分がなんとか席を置かせてもらえる理由は、学生の時に自由に作れた体験やそれを認めてもらえた瞬間が生きているのではないかと思います。『映画クレヨンしんちゃん 爆盛! カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜』エンディング作画他3©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018本ページで紹介している柳沢翔さんのインタビュー記事が『TAMABI NEWS 76号』でご覧いただけます。また、6月15日に劇場公開される『ニンジャバットマン』のキャラクターデザインを手掛ける岡崎能士さん(97年彫刻卒)のインタビューも、同号に掲載されています。日々進化し続ける映像表現の世界でいま、多くの本学卒業生が活躍しています。多様な映像分野で、世の中に影響を与える作品を生み出す視点と思考は、どのように鍛錬されたのか。第一線で活躍する卒業生や多摩美における映像への入り口にスポットを当て、なぜここから映像分野の優れたクリエイターが続々と生まれるのか、その理由を探ります。持田寛太 16年メディア芸術コース卒加藤久仁生 01年グラフィックデザイン卒柳沢翔 05年油画卒絵画とアニメの技法をベースとした映像表現で、CMを中心に活動。2016年『星ガ丘ワンダーランド』で映画監督デビュー。2015年、資生堂『High School Girl?メーク女子高生のヒミツ』、任 天堂『Pokémon GO』、2017年“重力猫”ムービー『GRAVITY CAT』など、手掛けた作品はネット動画再生数でも話題に。久野遥子 13年グラフィックデザイン卒GRAVITY CAT「GRAVITY DAZE 2 GRAVITY CAT 重力的眩暈子猫」クレヨンしんちゃんつみきのいえアニメーション制作他Cuushe「Butterfly Case」情景NIKE「NIKE AIR MAX DAY 2018」NHK Eテレ「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」

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