TAMABI NEWS 89号(世界基準を、超えていく。)|多摩美術大学
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『不器̶̶遺伝因子の復活』郭思嫻『Summer Valentine』大久保春霞『THL』若井田健太『La Face Sauvage』宮林妃奈子 「アートアワードトーキョー丸の内2021」展示風景 撮影:木奥惠三『薪を焚きオンドルと暮らす登り家』模型『富山のイカ墨をつつむ』田中美羽『富山の蒲鉾をつつむ』北野歩実いたにかわ19TAMABINEWSアーティゾン美術館が金賞に環境デザイン・米谷ひろし教授が代表を務めるTONERICO:INC. がデザインしたアーティゾン美術館が「SKY DESIGN AWARDS 2021」インテリア部門にて金賞を受賞しました。本アワードはカナダに本部を置くオンラインマガジン、Merci Magazine社によって創設されたアワードで、今回はカナダ、香港、日本をはじめアジア各国からの参加がありました。日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク大学院グラフィックデザイン2年・郭思嫻さんが「日本タイポグラフィ年鑑2022」の学生部門でベストワークを受賞しました。これはグラフィックデザイナーをはじめとした国内外の会員で構成される特定非営利活動法人日本タイポグラフィ協会が毎年発行しているもので、海外でも評価の高いタイポグラフィ・デザインの記録誌です。郭さんの作品が収録される年鑑は4月に発行されます。日本版画会展で新人賞版画の全国公募展「第62回日本版画会展」で、大学院版画2年・大久保春霞さんが新人賞を受賞しました。本展は版画芸術を通じて文化振興への寄与を目的に毎年開催されており、今年度は395点の応募がありました。展覧会は2021年11月26日〜12月2日、東京都美術館で開催されました。レザープロダクトのコンペで最優秀賞国内最大のレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード2021」でプロダクトデザイン4年・若井田健太さんが学生部門最優秀賞を受賞しました。若井田さんは床革と膠を用いた撓め革のスツールを提案。武具の製造時に皮を膠液に浸し槌で打ち固めるという、1,000年前にあった技法を新たな用途で利用した作品です。武具のイメージから家具をつくるコンセプト、伝統技法と素材に着目した点が評価されました。卒業制作が審査員賞を受賞21年油画卒業・宮林妃奈子さんの卒業制作『La Face Sauvage』が「アートアワードトーキョー 丸の内2021」で審査員賞(建畠晢賞)を受賞しました。本アワードは若手アーティストの発掘・育成を目的とした現代美術の展覧会です。全国18校の卒業修了制作展を訪問し、5,200点以上から発掘したノミネート作品172点より26作品を厳選。2021年9月16日〜29日に丸ビル、丸の内オアゾ、TOKYO TORCH Parkの3会場にて展示されました。CAF賞で審査員賞学生作品を対象としたアワード「CAF賞2021」で、大学院油画2年・佐藤菜々栄さんと大学院情報デザイン2年・花形槙さんが審査員賞を受賞しました。また大学院日本画2年・オウギョウユウさん、油画3年・白川真吏さん、21年日本画卒業・GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAEさんが入選しました。本アワードは学生の創作活動の支援と日本の現代芸術の振興のため公益財団法人現代芸術振興財団が主催するものです。入賞、入選作品展は2021年11月24日〜28日、東京・代官山のヒルサイドフォーラムで行われました。登り窯をモチーフにした住宅で銅賞大学院環境デザイン2年・野尻勇気さんが「木の家設計グランプリ2021」にて銅賞を受賞しました。これは株式会社木の家専門店谷口工務店が主催する学生対象の木造住宅設計コンテストで、今回のテーマは「コロナ時代に考える職住一体の住まい」。7名の建築家が審査にあたり、最終審査は公開プレゼンテーションとして配信されました。野尻さんは朝鮮半島の伝統的な床暖房「オンドル」を暮らしの中心に据えた住宅を提案し、「今の文明に暮らす人々が見失ったものを取り戻す、懐かしくも新しい提案」と評価されました。富山の〇〇をつつむパッケージデザイン富山デザインフェア2021「パッケージデザインコンペティション」で、グラフィックデザイン4年・田中美羽さんが富山スガキ株式会社賞を、統合デザイン4年・北野歩実さんが朝日印刷株式会社賞を受賞しました。富山市の主催による本コンペは、将来のデザイナーの技術力向上を目的としてデザインを学ぶ学生から夢のある楽しいパッケージデザイン作品を公募。今年度は「富山の○○をつつむ」をテーマとして、全国から235点の応募がありました。作品展は10月1日〜3日、富山市民プラザにて行われました。インテリアのアワードで学生ら6名が入賞公益社団法人日本インテリアデザイナー協会が優れたデザイン作品や関連活動の表彰を行う「JID AWARD2021」にて、環境デザイン4年・李豪さん、21年同卒業の加々美洸介さん、田中千絵さん、山下開靖さん、永田爽寧さん、氏家実咲さんの6名が試作や提案を対象としたネクストエイジ部門賞を受賞しました。加々美さんは審査員賞(入江可子賞)も受賞しています。受賞作品展は2021年11月25日〜30日、リビングデザインセンターOZONEにて開催されました。

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