TAMABI NEWS 89号(世界基準を、超えていく。)|多摩美術大学
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特任教授による10日〜2週間の集中ワークショップ。日英バイリンガルで行う。集中ワークショップに関連する特別講義。学内外のゲスト講師を招いて行う。主任教授と助教による週1回のゼミ。事前リサーチや作品制作の準備などを行う。アピチャッポン教授の映画から「光」、塩田教授のインスタレーションから「糸」のイメージを受け、それをモチーフに制作した。縦にも横にも使用できる可変的デザインで、複数のラインは領域横断的なプロジェクトであることを表現している。(デザイン:村松丈彦)塩田千春 教授1972年大阪府生まれ、ベルリン在住。「生きることとは何か」を探求し、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在感を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体や映像など多様な手法で制作。2019年、森美術館にて過去最大規模の個展「魂がふるえる」を開催。世界各地での国際展などにも多数参加。アピチャッポン・ウィーラセタクン 教授1970年タイ・バンコクに生まれ、タイ東北部イサーン地方コーンケンで育つ。チェンマイ在住。タイを代表する映画監督でありアーティストでもある。カンヌ国際映画祭で、「ブンミおじさんの森」が2010年の最高賞(パルムドール)を、「メモリア」が2021年の審査員賞を受賞。集中ワークショップレクチャーシリーズオープンゼミナール塩田教授は八王子キャンパスで対面のワークショップが実現。教授自ら、学生のテキストと「赤い糸」が絡まり合ったインスタレーション作品を教室内の一角に制作し、その様子を公開したPhoto:Courtesy of Kick the Machine FilmsChiharu Shiota Berlin, 2020 Photo by Sunhi Mang03EWSを構成する3つの柱「光」と「糸」をモチーフにしたロゴデザイン世界的に活躍するアーティストを特任教授として招聘TAMABINEWS2020年度後期より大学院生を対象とした「エクスペリメンタル・ワークショップ(以下、EWS)」を開設しました。多摩美術大学がこれまで培ってきた専門的な大学院教育を横断的に接続し、さらに国外から新しい風を導入するための窓としても機能するような、学際的かつ国際的な新プロジェクトです。世界の第一線で活躍するアーティスト2名を特任教授に迎え、『エクスペリメンタル(実験的)』の名のもと、予測不可能であると同時に、省察的な創作の世界を開拓する、学生主体のさまざまな取り組みが行われています。ークショップ新たな創作の世界を開拓する実験的プロジェクトが始動

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