TAMABI NEWS 89号(世界基準を、超えていく。)|多摩美術大学
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外からの留学生も多く、アピチャッポン教授とのコミュニケーションも英語のみで外からの留学生も多く、アピチャッポン教授とのコミュニケーションも英語のみです。英語力は人によって違いますが、できる限り自分の力でやってもらい、何かあす。英語力は人によって違いますが、できる限り自分の力でやってもらい、何かあればすぐ手を差し伸べられるようにしています」(ムーニー助教)ればすぐ手を差し伸べられるようにしています」(ムーニー助教) 情報技術の発展により急速にグローバル化が進む現代社会では、さまざまな 情報技術の発展により急速にグローバル化が進む現代社会では、さまざまな国の人とコミュニケーションを取ったり議論したりすることが、ますます身近になっ国の人とコミュニケーションを取ったり議論したりすることが、ますます身近になっています。英語に対する距離感が近くなれば、創作の視点や議論の場が多様になています。英語に対する距離感が近くなれば、創作の視点や議論の場が多様になり、学生たちの潜在的な可能性を拡げることができます。り、学生たちの潜在的な可能性を拡げることができます。「語学はもちろん重要ですが、英語が話せることがグローバルなのではなく、「語学はもちろん重要ですが、英語が話せることがグローバルなのではなく、バリアをなくしてオープンなマインドになることこそがグローバルではないでバリアをなくしてオープンなマインドになることこそがグローバルではないでしょうか。EWSでの体験が、ひとつのきっかけとなり、違う考え方や異なる価値しょうか。EWSでの体験が、ひとつのきっかけとなり、違う考え方や異なる価値観と共存していければ、と思います」(久保田教授)観と共存していければ、と思います」(久保田教授)アピチャッポン教授の制作プロセスをベースにしたエクササイズの一例。外に出て自然の音を聞き、それに対して「何らか」の行動を起こすアピチャッポン教授の集中ワークショップ。教室に置かれた共有キャンバスに学生たちがさまざまな素材で思い思いに描き、完成することのない作品を制作した04結果を想定できない環境にあえて身を置くEWSは当初、2020年度前期のスタート予定でしたが、COVID-19の世界的EWSは当初、2020年度前期のスタート予定でしたが、COVID-19の世界的流行を受け、感染状況を鑑みて後期からの始動になりました。集中ワークショッ流行を受け、感染状況を鑑みて後期からの始動になりました。集中ワークショップの開講は年度末となり、アピチャッポン教授は2021年3月1日から12日までプの開講は年度末となり、アピチャッポン教授は2021年3月1日から12日までオンラインでワークショップを実施。一時帰国がかなった塩田教授は3月19日かオンラインでワークショップを実施。一時帰国がかなった塩田教授は3月19日から31日の間、八王子キャンパスに来校され、対面でのワークショップを行いましら31日の間、八王子キャンパスに来校され、対面でのワークショップを行いました。久保田教授とムーニー助教に、EWSの狙いや初年度の具体的な取り組み、た。久保田教授とムーニー助教に、EWSの狙いや初年度の具体的な取り組み、成果などについて伺いました。成果などについて伺いました。 「EWSはその名の通り、かつての『実験工房』のように、さまざまなジャンルの 「EWSはその名の通り、かつての『実験工房』のように、さまざまなジャンルの作家が集まって、議論したり制作しながら、未知のものごとに挑戦し続けるよう作家が集まって、議論したり制作しながら、未知のものごとに挑戦し続けるようなアクティブな場を、多摩美にインストールするものです。実験とは、何かしらなアクティブな場を、多摩美にインストールするものです。実験とは、何かしらの予感や確信はあったとしても、その結果を確実に予測することができない実の予感や確信はあったとしても、その結果を確実に予測することができない実践です。そうした場にあえて身を置くことの重要性を、自ら考えながら取り組ん践です。そうした場にあえて身を置くことの重要性を、自ら考えながら取り組んでいます」(久保田教授)でいます」(久保田教授)英語力ではなく、バリアをなくすことがグローバル院生たちは学部の4年間でそれぞれの専門領域に関する知識や技術をすでに院生たちは学部の4年間でそれぞれの専門領域に関する知識や技術をすでに身につけています。そこからさらに自身の創作の世界を開拓するために、EWSで身につけています。そこからさらに自身の創作の世界を開拓するために、EWSで積極的に他の領域の院生と交流し、それぞれの知識や技術を掛け合わせること積極的に他の領域の院生と交流し、それぞれの知識や技術を掛け合わせることで、異なる思考や別の表現手法を見つけようとしています。で、異なる思考や別の表現手法を見つけようとしています。「英語でのワークショップも院生にとっては大きなチャレンジです。大学院は海「英語でのワークショップも院生にとっては大きなチャレンジです。大学院は海「なぜ作品をつくるのか」自己と向き合うワークショップ

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