TAMABI NEWS 89号(世界基準を、超えていく。)|多摩美術大学
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 今回参加した学生たちは3日間のオンラインプログラムで、自身の将来や創作活動への手応えをつかみました。 「本来3カ月以上続くプロジェクトを3日間に凝縮したので大変だったが、チームが一丸となって協力し、話し合うことがとても楽しかった」(グラフィックデザイン3年・西山まゆさん)「ライトに関する実験やUVプリントなどの技法を、今後もインスタレーションや絵画などの作品に使いたい」(油画2年・ヤンシェジュンさん)「自分の専攻以外の世界を知ることができ、卒業制作にも影響を与えた」(テキスタイルデザイン4年・チンジュンネイさん)「専門領域にかかわらず作品に適合する表現形式を求めることが目標になった。良い作品を作るにはデザインの過程も重要なのだとわかった」(情報デザイン2年・サイボクカンさん)「色、質感、形など、それぞれに特徴があり、光も『素材』のようなものだと感じた。 自然に関連したデザインや生物模倣の研究を通して、光や自然の美しさをもっと作品に取り入れていきたい」(プロダクトデザイン2年・コウハクブンさん)「アートセンターのリサーチを非常に大事にする制作スタイルがとても勉強になった。丁寧なリサーチによって得られる『見た目』以外に隠された作品の強度を大切にして制作を行っていきたい」(大学院グラ08年環境デザイン卒業清水菜奈緒さん験があったからこそ。現在はロサンゼルスで建築デザインの仕事に携わり、22年の春からは非常勤講師として多摩美に戻ってまいります。Pacific Rimを含め、海外でのプロジェクトや留学に関心のある学生の皆さんと出会えることを楽しみにしています。初年度の06年と翌07年に参加し、地震をテーマに「さまざまな環境下で本当に機能するデザインとは何か?」についての協働研究を行いました。日本とは全く違うアメリカ流のデザイン教育を受けたことは非常に刺激的で、国際文化の違いなど多くのことを学ぶ機会となりました。卒業後は南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)の大学院に留学。人生のうちで最も猛勉強した期間でしたが、楽しみながら乗り切ることができたのは、Pacific Rimでの経20年プロダクトデザイン卒業畑岡治発想で物事をクリエイティブに考えられるようになりました。この経験のおかげで、仕事でも遊びでも常識に左右されない目線でのコミュニケーションを構築することができています。このプロジェクトに参加できて本当に良かったです。さんフィックデザイン2年・倉本大豪さん)「役割分担の重要性と自分の英語力の欠点を学んだ。将来映画に関わる仕事がしたいと思っており、周りと協力して全体の作業を効率的に進めることは今後ずっと必要になると考えている」(メディア芸術2年・谷地葵衣さん)「オンラインかつ言語や専攻の違いからさまざまな壁に直面したが、その中でも自分に今できることを見つけようとする意識が必要なのだと感じた」(油画4年・細川京佳さん) 両校がコロナ禍の遠隔授業で培ったスキルを有効活用して行った初の試みは、国際交流の新たな可能性を開きました。今回のプロジェクトを振り返り、アートセンター環境デザイン学科長のデヴィッド・モカルスキ教授は「今回のプロジェクトでエネルギーを得て、2022年秋の東京での交流に向けて期待が膨らみました」と述べ、和田教授も「今後はオンライン・オフラインの両面からより広い世界へ向けて国際協働研究の機会を広げていきたい」と話しました。オンラインプログラムが無事終了した2021年10月25日、本学の青柳正規理事長がPacific Rimに関する覚書に署名し、両校で取り交わされ、活動の継続が決定しました。 「Pacific Rimは学生のみならず、双方の大学にとっても、相互に不足し、かつ必要なシステムやカリキュラムを学び持ち帰ることができる、大変意義のある取り組みとなっています。アートセンターとの長年の交流で築かれたかけがえのない『家族』のような信頼関係を、今後も長く続けていけたらと思っています」(和田教授)17年のPacific Rimで、コスタリカでのフィールドトリップに参加しました。大自然の中で過ごした経験は、私たちがいかに小さい存在であるかを再認識させられるとともに、都市であっても豊かな自然に囲まれたライフスタイルを送ることの重要性を考えるきっかけとなりました。制作をする上で重要だと感じたのは、活発なコミュニケーションの構築です。異なる環境、異なる文化の人たちとの共同制作は、自分の考え方の幅が広がり、より自由なアートセンターでの徹夜のプレゼン準備の様子Pacific Rim初のオンライン開催。自然現象と生体模倣の視点から光と自然の融合について探究サステナブルなプレハブ住宅ユニットを考案09世界基準を、超えていく。TAMABINEWS2020LIGHT × NATURE 国際交流の新たな可能性を開き次年度以降の継続が決定ロサンゼルスで建築デザインの仕事にPacific Rimがもたらしたもの 〜卒業生たちの声〜常識に左右されないコミュニケーションを構築Pacific Rim

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