TAMABI NEWS 90号(留学で創る未来)|多摩美術大学
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TAMABINEWS90TUBの共創プロジェクトから生まれた2種類のデスクトレー「すてるデザイン」は、株式会社モノファクトリーをハブとして複数の企業と取り組む循環型社会に向けたTUBの共創プロジェクトです。プロジェクトに参画するブックオフコーポレーション株式会社が、グループ会社全体から排出される年間約1,500トンの中古CD・DVD・ゲームソフトを再資源化。プロダクトデザイン専攻の学生との共同研究を通して、この再生プラスチック素材を50%使用した2種類のデスクトレーを製作しました。デスクトレーは4月、ブックオフ社が西武池袋本店内に出店した期間限定ポップアップストアにて、先着1,000名に無料配布されました。かつての「学科」はその後「共通教育」となり、それが今年から「リベラルアーツセンター」に変わりました。「学科」、「共通教育」という中立なイメージから「攻めの姿勢」が感じ取れる名前になったのでは、とうれしく思っています。「でも、名前が変わっただけでしょう」と言われるとちょっと悔しい。たしかに皆さんは共通教育で4年間の履修計画を立てられているので内実はほぼ従来どおりです。では何が変わったのか。本学にはこれまで学科目と実技は、車の両輪となって教育を支えるという前提がありました。でもその車輪はうまく回転しているようには見えませんでした。そこに最近、「大学におけるリベラルアーツとは」という議論が押し寄せてきて、本学でも全学的に教養教育を見直そうという動きが生まれたというわけです。具体的には学生の皆さんや実技の先生方が望んでいる教養科目をよりいっそう積極的に提供するという方向です。そのためリベラルアーツセンター運営会議が設けられ、すでに学科と実技の先生方との会合が発進しています。皆さんも「こんな科目があったらいいな」とか「もっと知りたい分野」など、ちょっとしたアイデアや御要望がありましたら、是非「リベラルアーツセンター」までお知らせください。お待ちしています。リベラルアーツセンター長 諸川春樹多摩テレビ内の大型モニターに映し出されたタマグラアニメーション戦禍を被ったウクライナにおいて、厳しい状況下にあっても芸術を志す学生たちを支援するため、研究・制作環境を提供するプログラムを開始しました。渡日、住居をはじめとした各種支援を行い、研究生として本学に受け入れることで、担当指導教員のもと研究テーマに沿った研究、授業の履修、施設使用ができるというものです。4月には大学公式Webサイトでウクライナ情勢に関する建畠晢学長の声明文も公開し、2名の受け入れが予定されています。多摩センターにあるケーブルテレビ局「多摩テレビ」で、現在、グラフィックデザイン学科の学生が制作したアニメーションが「タマグラアニメーション・シアター@多摩テレビ」として放映されています。大型モニターを活用して地域の情報を発信するという多摩テレビの取り組みの一環として、今回はじめて実現したものです。同学科の野村辰寿教授がセレクトしたオリジナルの個性豊かな12作品が、祝日・日曜を除く12:00〜13:00の間、9月17日まで放映されます。大学公式Webサイト「タマグラアニメーション・シアター」でも公開中です。https://www.tamabi.ac.jp/topics/ukraine/contribution.htm現在、プログラム提供のための寄付を募っています。14TUB「すてるデザイン」発再生プラスチックを使い初の製品化共通教育は、リベラルアーツセンターに変わりましたウクライナ侵攻を受けた学生への特別受入プログラムを開始多摩テレビの大型モニターで「タマグラアニメーション」を放映中TOPICS

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