TAMABI NEWS 91号(新たな価値を生み出す場所)|多摩美術大学
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05学内外のさまざまな視点に触れる オープンキャンパス夏のオープンキャンパスでは、各学科の学生が授業で取り組んでいる作品を展示。2022年度には夏・秋2回の実施で延べ8,000名強が来場した。創作活動の魅力を多くの人にプレゼンテーションして意見交換をする交流の場になっている。学科・専攻・コースごとに1月と3月の2回に分けて、4年間の集大成となる作品を展示する卒業制作展を実施。加えて学科合同の「選抜展」も開催。公開で行う講評会、特別授業、ギャラリーツアーなど創作のフィードバックにつながっている。世界的なグラフィックデザイナー田中一光展などの企画展や芸術学科企画の展示のほか、竹尾ポスターコレクションなど貴重な資料を所蔵するアートアーカイヴセンターがある。朝日広告賞入賞作品展や、生命・再生の象徴としての「渦巻文様」に着目し、そのデザインの変遷を辿る展示「渦巻の大宇宙」を実施。授業で制作した作品を展示する場にも。各学科棟ギャラリーでは日常的に課題作品の展示が行われていることに加え、学生の作品が一斉に発表されるオープンキャンパスや卒業制作展も貴重な機会です。こうした場で自分の専門分野だけでなく他学科の作品からも刺激を受けることができるのは、多様な領域の学生が集う美術大学で学ぶメリットのひとつ。分野を超えた表現から刺激を受け、自らの創作活動にも新しい可能性を見出します。ともに教員や学生だけでなく外部にも開かれた作品展示であるため、フラットな批評と出合うことができる環境。こうした場で作品を魅力的に発信することを目指して、日々学生たちは創作活動に取り組んでいます。キャンパス内には、異なる特徴を持つギャラリーを併設する「アートテーク」、誰もが自由にアクセスできるコミュニケーションの場「アーケードギャラリー」、大規模なイベントが開催可能な「レクチャーホール」など、作品を通して思考し、コミュニケーションを促す空間が数多く存在します。トップクリエイターの展示やイベントも行われるこれらのスペースは、アートや人との出合いの場になっています。学科の枠を超えて触発し合うPBL成果発表会PBL科目は、所属学科や学年の垣根を超えて、横断的研究や社会的課題に挑戦するプロジェクト型授業。異なる専門的なスキルを持った学生が触発し合うことで、幅広く柔軟な考え方や新たな創造を生み出している。PBL成果発表会では、その成果を学生や企業、地域の方々など学内外に発信。日本を代表するアニメーション映画監督の細田守氏を招いた特別講義を実施したほか、情報科学芸術大学院大学・東京大学大学院などと協働で国際シンポジウムを開催したことも。知と創造を多面的に発信するーアートテーク4年間の集大成を広く提示する 卒業制作展自由なコミュニケーション空間ーアーケードギャラリー刺激的なディスカッションの場ーレクチャーホールキャンパスにいながらホンモノの表現と出合う分野を超えた表現に触れ新たな視点を獲得する

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