TAMABI NEWS 91号(新たな価値を生み出す場所)|多摩美術大学
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MNKMGFJイチョウLイチョウNATUREPLANT06八王子キャンパスの各棟へのアプローチや外周道路には、楠や桜、欅、柳、山桜といったそれぞれ特徴のある樹木が植えられています。キャンパスをつくる前からあった柳を移植した柳通りなど、自然に囲まれた空間がデザインされています。創造に行き詰まったとき、この道を歩きながらさまざまに思いを巡らすことができます。自然に囲まれた多摩美のフィールドだからこそ得られる体験もあります。そのひとつが、環境デザイン学科で1年次に経験する、キャンパス内に自生する竹を使った課題。キャンパス内の好きな場所に設置することを想定し、竹としゅろ縄を用いた空間造形作品をつくります。竹の持つ特性をよく理解し、「涼を感ずることができる空間」を創出することを目指します。また、テキスタイルデザイン専攻では1年次に「藍染実習」を実施。藍を栽培することから始まり、染色、作品制作に発展させます。創造性を刺激するリアルな環境を舞台に、自然の中で生きた素材と向き合い五感を刺激されながら新たな表現を発見します。ナツミカンビワヤマモモイチョウ(ギンナン)※ウメの実は生で食べることができません。 また、知らない植物を無闇に食べるのは やめましょう。カキザクロクリアンズ環境デザイン 1年次カリキュラム「竹で空間を創る」さくら通りテキスタイルデザイン 1年次「藍染実習」ウメクルミギャラリーやアートテークだけでなく、豊かな自然を生かした授業や多摩美ゆかりの作家による屋外彫刻作品の数々が点在するなど、八王子キャンパスには学生たちの創作意欲に働きかけるさまざまな仕掛けがあります。これら数々のこだわりがどのように多摩美生の学びに生かされ、学生生活を彩っているのかをご紹介します。東門イチョウクルミイチョウイチョウウメクルミヤマモモイチョウイチョウカキクリイチョウヤマモモイチョウビワアンズビワナツミカン中央通りイチョウザクロクルミ柳通りカキイチョウザクロけやき通りキャンパスには実が食べられる植物も多摩丘陵の緑を保存するために、もともとあった雑木林や竹林を可能な限り残しているのに加え、ウメやナツミカン、ビワといった実ができる木々の植栽も行いました。これらは空間を彩るアイテムでありつつ、おなかが空いたときには、なっている実を食べてしまっても問題ないのだとか。遊び心あふれる空間デザインが施されています。自然そのものから学ぶ授業が発見する力を鍛える自然が並ぶ通りを歩き、思索に耽■■る感性を刺激し発想を広げるさまざまな仕掛け

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