TAMABI NEWS 92号(DX・NFT時代のキャリアを考える)|多摩美術大学
10/16

10※個人活動(フリーランス、アーティスト)と会社員とのハイブリットな働き方ができる制度ベルリン在住。2009年、多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、デンマークCopenhagen Institute of Interaction Designの短期夏期留学へ。帰国後、デザインコンサルティングとUX/UIデザインの会社を経て、2015年渡独。The Best Google Apps in 2015 受賞。クリエイティブスタジオSpicii Chocolate、しょうこ食堂、ベルリンで立ち上げた学習マンガのスタートアップAha!ComicsのFounderとして、デザイン、食、教育の領域を行き来しながら活動中。29歳で開発したアプリが受賞ユーザーに「体験」を届ける喜び 私が多摩美の情報デザインコースに入学した当時、日本ではUI/UXデザイナーという職業が確立されていませんでした。そんな中、先生の「これから情報デザインの時代が来る」という言葉を信じてがむしゃらに勉強する日々。卒業したら留学するという目標を決め、就職活動はせず卒業制作に専念していました。ところが無理が祟って体調を崩し、留学の夢は一度断念。治療の日々を乗り越え、大学卒業から2年後、デンマークにあるCopenhagen Institute of Interaction Designでの短期留学を実現させました。そして、留学先で自分の田中さんはUXデザインを担当、UIデザインを監修したIKEAの「Fotobox」や、デザインを担当したアプリ「MERY」のほか、学習マンガを世界で展開する「Aha!Comics」という事業をWFTC Inc.とともに立ち上げた実力や語学力、海外から見た日本のデザインの評価を知り、日本でキャリアを築く必要性を実感したのです。 帰国後はデザインコンサルティング会社を経て、アプリの開発会社に就職しました。紆余曲折を経ながらも、ここでUI/UXデザイナーとしての代表作「MERY」をデザインすることになります。これが「The Best Google Apps」を受賞し、29歳にして初めてデザインで社会貢献する喜びを感じました。その後、会社がベルリンオフィスを開設するタイミングで渡独。30歳で独立を果たし、以来、フリーランスのデザイナーとして世界中でアプリ開発の仕事を受けながら、クリエイティブスタジオ「Whatever」に名前を置き新事業の立ち上げなどにも携わっています。09年情報デザイン卒業世界中を移動しながらフリーランスのUI/UXデザイナーとして活躍する田中翔子さん。アプリ開発から新事業の立ち上げまで幅広くこなす彼女に、UI/UXデザイナーの仕事とこれからの展望について聞きました。UI/UXデザイナー/Co-creator※ 田中翔子 TANAKA Shoko短期留学 複雑化し続けるこの現代社会の問題を解決するUI/UXデザイナー 就職 ベルリン転勤 先生の言葉を信じ、突き進んだUI/UXデザイナーの道 フリーランス

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る