TAMABI NEWS 92号(DX・NFT時代のキャリアを考える)|多摩美術大学
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※「Easy Ride」は株式会社ディー・エヌ・エーと日産自動車株式会社の登録商標です。「なぜ移動するのか」という問いを立てるところから始まる 08HCD-Net認定 人間中心設計専門家。多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、博報堂アイ・スタジオでアートディレクター、UXデザイナーを経験。株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)へ入社後は、アライアンス案件を中心とした新規案件のUX/UIデザイン、全社のものづくり強化にも携わっている。スマホゲームなどで知られる株式会社ディー・エヌ・エーでUI/UXデザイナーとして活躍する小原大貴さん。人々に「新しい体験」を提供するUI/UXデザインとは、どのような仕事なのでしょうか? 現在は、所属するデザイン本部エクスペリエンス戦略室という部署で、DeNAと他社の共同事業を主に担当しています。企業や団体の強みや資産を持ち寄って、新規プロダクトを開発する仕事です。例えば、すでにあるハードウェアの違った使い方を模索して、まだ誰も知らない新しい体験を生み出す──。まさにUXデザインの本質にあたる作業です。 私が携わった仕事のひとつに自動運転サービス『Easy Ride』があります。これは日産自動車との共同プロジェクトで、日産の自動運転技術とDeNAのUI/UXデザインのノウハ上:日産自動車と共同開発した自動運転サービス『Easy Ride』のUIデザイン。スマートフォンアプリの中に地図情報、店舗情報、クーポン機能、乗降地ナビゲーション機能などを盛り込み、自動運転車と連携させている。下:『Easy Ride』で使用する日産自動車の自動運転車UXデザイナーJesse James Garrett氏が著書「The Elements of User Experience」で提唱するUXの概念図。上から表層(Surface)、骨格(Skelton)、構造(Structure)、要件(Scope)、戦略(Strategy)となっているウをかけ合わせて、新しいサービスを創出する取り組みです。『Easy Ride』のコンセプト策定にあたり、こだわったのは「A地点からB地点までの移動に留まってはいけない」ということ。そこでユーザーにとって未知の魅力的な体験とは05年情報デザイン卒業博報堂アイ・スタジオ ユーザーのストーリーを想像し「新しい体験」をデザインする株式会社ディー・エヌ・エー デザイン本部エクスペリエンス戦略室副室長/UX/UIデザイナー ディー・エヌ・エー小原大貴 OBARA Hiroki自動運転サービスでユーザーの「やりたいこと」をシームレスに実現

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