AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編海外向けゲームの制作からUIデザイナーに転身多摩美からの進路選択多摩美からの進路選択UI/UX※デザイナーなど活躍の場が拡大近年特にUI/UXデザイナー人材へのニーズの高まりを受け、カヤック、サイバード、チームラボ、ドワンゴ、LINE他、航空や流通会社など大手システムを支える企業にも間口を広げ、多摩美から突出した人材を送り出している業界のひとつ。デザインスキルとともにプログラミングやIT知識を備え、プロジェクトを統括するリーダーとして活躍する多摩美生も多い。UIデザイナーとして携わった海外市場向けゲーム『Empire of Bones』。入社後、最初に携わったのは海外向けゲームアプリの開発・運用でした。キャラクターの制作や外注管理などを担当して感じたのは、作業には外部の人に任せて十分な部分があること、運用の重要性、そして、「良いゲームをつくるためには、サービスをつくる上で一番大事な部分であるUIを理解しないと厳しい」ということでした。UIはユーザーに直接触れる部分であり、どう楽しんでもらうかという根底的な部分に関わってきます。そこがこれからの自分の課題だと感じ、UIデザインチームへ異動させてもらって今に至ります。在学中はグラフィックについて広く勉強しましたが、中でも印象に残っているのはブックデザインの授業です。ユーザー体験、つまりどう人に興味を持ってもらうか、読みやすくできるか、驚かせられるかといったことを学びました。本かスマートフォンかという媒体の違いだけであって、根本的なことは現在取り組んでいる業務と同じです。他にも、あるテーマに基づきデザインの提案をする、という授業がありましたが、これも今の業務と変わりません。例えばIP(過去のアニメ作品など)のゲームをつくる時、その世界観を壊さずに現在の解釈で分解、再構成をする作業を行うのですが、これなどはまさに基礎課程などで学んでいたことと同じです。多摩美では、アナログ的な技法からPCツール、アニメーションや3Dなど最先端技術、またデザイン全般の知識を学びました。それを片っ端から試して悩める環境があったことは、とても大きな財産になっています。※UI:ユーザーインターフェース。ユーザーが、製品やサービスに触れる際に操作する部分のこと。 UX:ユーザーエクスペリエンス。製品やサービスの利用を通じてユーザーが得る体験のこと。ゲーム・エンターテインメント事業本部UIデザイナー[2012年 グラフィックデザイン卒]『Fix and Slide』。先進UI研究業務として、タッチインタフェースのテキストカーソル操作の新手法を提案。国際学会に採択され、UIST2015にてBest Poster Awardを受賞した。インタラクション研究から未来を見渡す最新のIT動向を調査報告する部署に所属し、先進インタラクションのデザインやテクノロジー領域担当としてUI研究等を行っています。プロダクトの開発においてデザインと技術両方の理解が求められ始めています。私は多摩美でこの両方を広く深く学び、就職後この経験が大いに活かされています。UXデザインのサポートや教育を担うヤフーのさまざまなチームでUXデザインのサポートをするほか、UXデザイナーの育成を行っています。その一方、多摩美で企画から実装まで実践的なWebデザインの授業を担当しています。ヤフーには毎年多摩美から4〜6人が入社しますが、多摩美の情報デザインは考え方やプロセスを重視する部分が強みだと感じます。テクノロジーグループ CTO室 テクノロジーインテリジェンス デザイナー[2006年 大学院情報デザイン修了]テクノロジーグループ システム統括本部技術支援本部 UXデザイナー[2009年 情報デザイン卒]11体感することを重視したワークショップ形式の社内研修を企画開催。DeNAヤフー佐藤 遥 さん 鈴木 健司 さん 瀧 知惠美 さん

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