AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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創造的な進路選択で広がる未来の姿は?新聞本紙とは分けて届けられる「別刷り」。全ページのエディトリアルとグラフィックを担当。東京パラリンピック1000日前となる2017年11月29日に発行。12記事を伝える絵や地図、タイトルロゴなど年間500本以上を手掛ける重要な役割紙面のエディトリアル、イラストやタイトルロゴの作成、デジタルサイトなど、デザイン部の仕事は多岐にわたります。何よりスピードが求められる仕事。記事は、地図やグラフ、チャートなどで構成されていますが、これらの制作を年間500本以上は手掛けています。タイポグラフィ、ブックデザインなど、在学中に培ったすべての技術が今に生きています。例えば事件を知る時、文章よりひとつの絵や図解の方がわかりやすいことがありますよね。それもデザインの重要な役割なのですが、その表現方法を考える時、実は、基礎力である教育課程での学びからヒントが引き出されることも多いんです。色々な引き出しを出したり増やしたりしながらモノをつくる今のスタイルが、自分に合っているのでしょう。また、色々な部署の方と仕事をする上ではプレゼン力が必須ですが、視覚言語デザインの授業で「つくる必然性を理論づけて考える」という観点を学んだこと、そして受け身ではなく自ら働きかける姿勢も、多摩美で得た大きな収穫です。自分が何を大事に制作しているのかを考え、これが足りないと思ったら、多摩美にはそれを補うものがあります。少し勇気を出せば、手を伸ばせるはずです。編集局デザイン部デザイナー[2012年 グラフィックデザイン卒]『NHKスペシャル・人類誕生』2018年4、5、7月放送の3回シリーズ。人類が誕生してからホモサピエンスになるまでの進化を辿っていく番組。信頼関係を築き、受け手を意識するプレゼン力を培った学生時代最近では、高橋一生さん出演の『NHKスペシャル・人類誕生』のアートディレクションに携わりました。これまでの担当番組は大河ドラマやバラエティー、発達障害キャンペーンなどジャンルは幅広く、セットのような目に見える部分だけでなく、企画のイメージ構築から関わり、コンセプトデザイン、プロデューサーと現場との橋渡し的な役割など全体的に携わってきました。幼少期からテレビっ子だった私は、この業界を目指して多摩美を志望しました。その学生生活や課題を通して得た中に、コミュニケーションスキルがあります。日々色々な業種の初対面の方とプロジェクトを動かすためには、自分を知ってもらい、「私はあなたの味方ですよ」と伝えて信頼関係を築くことが必須だからです。また、講評で培われた受け手を意識するプレゼン力は、現在の仕事にはもちろん、採用面接の頃から効果を発揮することができました。相手を退屈させないよう、見せ方や話し方も工夫したのです。そしてグループ課題仲間とフォローし合いながら創り上げていく体験は(班長として世話役やマネジメントを担当したことも含め)、まさにデスクという立場にある今の業務にそのまま生かされています。デザインセンター映像デザイン部 デザイナー[2007年 環境デザイン卒]朝日新聞社NHK山本 美雪さん 清 絵里子さん Interviewメディア編04

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