AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編多摩美からの進路選択情報を視覚化する発想力や多角的視点を生かせる進路テレビ朝日、日本経済新聞社、毎日新聞社、リクルートなど、発想力や多角的視点、そしてわかりやすく伝えることが求められるメディア業界。近年はデジタル人材にも需要が広がる。TV業界では、CGや美術セットを含めた番組全体の世界観を形づくる重要な役割を担っており、デザイン系、日本画、油画、彫刻、工芸からも人材を送り出している。日本の手仕事を紹介するグラフィックス企画『イラスト探険隊』で、群馬県の桐生横振刺繍を取材し、イラストと記事を制作する。情報を視覚的にデザインする面白さとそれを動画でも伝えることのやりがい加盟する新聞社に配信する記事のインフォグラフィックス全般を制作しています。どんな媒体にも使いやすく、幅広い読者に伝わるように心掛けていますので、多くの媒体に掲載された時はやりがいを感じますね。私は理工系を目指していた浪人時代に将来を見据えて進路を見直そうと考えた時に多摩美を知りました。多摩美は他大学と比べて、基礎課程でさまざまなことを学びその中から選択できること、多くの有名作家を送り出していること、また、卒業後の就職実績などが魅力的で、「色々な道がある」と気づいたのです。そして、プレゼンなどで常に人の目に触れることを意識してつくっていく過程や、卒業制作でつくったインタビュー動画の取材経験が、そのまま今の仕事内容につながっています。共同通信社を選んだのは、描くだけではなく、人と関わり、情報を視覚的にデザインすることに面白さを感じたからです。また、これからの通信社にはWeb動画のようにインタラクティブなデザインも必須で、平面以外に映像にも興味があった私は、ここなら貢献できるのではないかと思いました。学生時代、考え抜き精度を高め、自ら解答を導き出していった経験のすべてが、今に生きています。ビジュアル報道局 グラフィックス部グラフィック記者[2017年 造形表現学部デザイン卒]※造形表現学部は現在募集を行っておりません。邨山さんがセットを手掛ける、毎週土曜・日曜深夜放送のスポーツニュース番組『S-PARK』。多摩美で培った「ゼロからイチを生み出す視点」が企画を飛躍させるテレビ番組制作において美術やデザイナーの仕事といえば、一般的には「大道具さん」をイメージする人が多いと思いますが、実はまったく違います。オーケストラに例えるなら、デザイナーが指揮者で、楽器を演奏するのが大道具、カメラや照明、あるいは装飾や衣裳、メークといった役割の方で、これら全体で美術の仕事ということになります。つまりデザイナーという仕事には、企画のスタート時点からディレクターと一緒に立ち、自分がつくりたい世界観を描けるという魅力があります。テレビ業界で多摩美生が活躍できる場はとても幅広くあると思います。多摩美では「1(イチ)を生み出す」ということに重きを置いて学びますが、この視点がとても有利。イベントを例にとると、誰を呼んでくるのか、今何が流行っていて何が面白がられているのかなど、ゼロからイチを生むところに美大的視点が入ることで企画に幅が出ると思うんですね。その視点はグッズ開発のデザインや販売方法の展開などにも生きるでしょう。自分で何かを生み出したいのか、それともコミュニケーションの中で膨らませたいのか。やりたいことに合わせて将来を選択する術を、多摩美でぜひ身につけてほしいですね。美術制作局美術制作センター デザイナー[2006年 彫刻卒]13共同通信社フジテレビ山田 侑加さん 邨山 直也さん

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