AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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創造的な進路選択で広がる未来の姿は?赤坂さんがデザインディレクションを手掛けた『毎朝ヒスチジン(疲労感軽減アミノ酸サプリメント)』。14パッケージをはじめ、CMやグラフィックを考え、つくり、伝える楽しみ私は子どもの頃、アメリカで絵を通してコミュニケーションが取れた経験から、絵を描くことが自分の強みのひとつであり、それを生かしたいと思って多摩美に入りました。3年生からの専門課程では広告アートディレクションを専攻し、商品やサービスを、いかに魅力的にわかりやすく伝えるかという考え方の基礎を学びました。講評会で、大勢の人の前で作品をプレゼンしたことは、今の仕事に生きていると感じます。現在は海外のスープや調味料、国内の通販用サプリメントのパッケージデザイン開発を中心に仕事をしています。味の素(株)広告部でできる仕事は多岐にわたり、パッケージから、CM、グラフィック、動画など、コミュニケーション全体のクリエイティブディレクションを担います。ひとつのブランドや商品のクリエイティブを一気通貫して見ることができるのです。グループメンバー、社内マーケッター、外部デザイナー、カメラマン、料理家、代理店の方など、色々な方と関わりながらつくり上げていく過程はすごく楽しいですね。多くの方が日常的に接しているパッケージやCM等を通じて、自分の仕事が世の中に広がっていくのは、とてもやりがいがあることだと感じますし、その人の暮らしや食事が、少しでもハッピーになることを願って仕事をしています。広告部クリエイティブグループ[2006年 グラフィックデザイン卒]渋谷駅前の大型商業施設、渋谷ヒカリエのブランド広告。企画からデザインまでを佐藤さんが担当した。デザインはもちろん、企画もディレクションも行うからこその楽しさ広告会社のデザイナーは、ポスター、パッケージ、キャラクターデザインやロゴなどデザインする領域が幅広く、扱う媒体も紙やWeb、テレビCM、交通広告などさまざまです。またその作業内容も、自分で手を動かして制作することもあれば、企画のみに参加したり、外部のデザイン会社に発注してそのディレクションを行うなど、案件や予算によって必要なことを行います。学生時代に得たことは、自分に限界を設けずモノづくりを突き詰める姿勢と、タフな精神力。当時の仲間とは今も交流があり仕事でもつながっていますが、誰かが賞を取れば奮起するなど良い刺激にもなっています。多摩美を目指したのは、シンプルに、有名で倍率が高い大学はそれなりの理由があると思ったからです。社会に出た今こそ、これで良かったと確信しています。プロセスの思考とビジュアルのクオリティーの両方を厳しく掘り下げた学生時代の経験が、そのまま役立っているからです。渋谷ヒカリエのビジュアルを見た一般のお客様から「このポスターが欲しい」と言ったお声を頂くと、この仕事を選んで本当に良かったと思いました。同じ職種の人は皆、好きなことを仕事にしているので生き生きと楽しそうです。もちろん私もそうですよ。クリエイティブ局第2クリエイティブ部 デザイナー[2013年 グラフィックデザイン卒]味の素東急エージェンシー赤坂 由美子さん 佐藤 茉央里さん Interview宣伝・広報編05

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