AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編多摩美からの進路選択世界が注目する総合芸術分野新たな文化を創造し国内外に発信アート、音楽、空間などあらゆる要素からなる総合芸術で、近年は先進テクノロジーを駆使したデジタルアートや、国際的映画祭でのアニメーションの受賞実績など、今最も世界からの注目度が高い業界。世界展開を意識した幅広い知識やコミュニケーション力、また、企画力や応用力を求められる職種も多く、表現を幅広く学んだ経験を生かし、リーダー的役割を担う者も多い。中国・北京でのチームラボ個展「teamLab: Living Digital Forest and Future Park」にも携わった。国内外で開催するアート展のビジュアル制作からグッズ制作まで幅広く手掛けるチームラボに入ってすぐ、お台場のアート空間「DMM.プラネッツ Art by teamLab」プロジェクトのメンバーになりました。私が携わる仕事は幅広く、作品展示のアイデアイメージをビジュアライズ(可視化)するほか、ロゴやシンボルマークなどのデザインやグッズ制作に至るまで、まさになんでもやります。空間デザインには多面的に考える力も必要ですし、学生時代にさまざまな知識と経験を得ていたことが生かされています。私はインドネシアの出身で、日本の繊細なデザインに興味があり、独学で日本語を学びました。日本の美大を調べるなかで、多摩美ならデザインの幅広い知識が得られ、新しい技術も学べそうだと思い、入学を決意しました。多摩美では先生に「自分だけの武器を持て」と言われたことが忘れられません。私はタイポグラフィ(印刷物などのメディアに最適化した文字のデザイン)を選択し、卒業制作作品を新卒採用の選考にも提出しました。私は学生時代から「これからのデザインは紙媒体だけでは未来がない。世界を見据え、新しいことにチャレンジしなければ」と感じていました。常に新たな技術を追求して、自分をアップデートしたい。それがチームラボを選んだ動機です。学生の方にもぜひ、これからの社会を見越して夢を描き、それを目指してほしいです。ビジュアルデザイナー[2016年 グラフィックデザイン卒]加賀さんがアニメーションを担当した、みんなのうた『Gifts』(初回放送2018年8〜9月)。1年目でNHK「みんなのうた」を担当2018年の夏に、NHK「みんなのうた」でSuperflyの曲『Gifts』を担当したことが、一番大きな仕事です。多摩美では1年かけて約10分の卒業制作をつくりましたが、コマ撮りの撮影台も録音室も、全て学内の設備で制作できたのは大きかったです。アニメーション作家を目指すとき、即戦力となる技術を学ぶ道もありますが、リアルな表現力を鍛えたり物事を観察する時間を持つことで、作品の幅に生かすほうが夢への近道になることもあると思います。テレビCMの企画に生きる多摩美で得たことCMプランナーとは、視聴者に商品の魅力を伝えるためにストーリー全体の企画や設定などを考える仕事です。多摩美時代は考えることが好きで「俺はアイデアで勝負する!」と広告業界を目指しました。総合大学出身者も多いこの業界に入って、自分の武器は絵が描けること、つまりイメージから企画できることが周りとの違いだとわかりました。常に、アニメーションクラスで学んだ「人に伝えること」の大切さを意識して、日々CMをつくっています。キャラクター・アニメーション部アニメーションディレクター[2016年 グラフィックデザイン卒]コミュニケーションクリエイティブ部CMプランナー[2017年 グラフィックデザイン卒]19チームラボロボットレイナ・ロサリア・テイさん 加賀 遼也 さん 山田 裕之介さん

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