AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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その他の学生の声はこちらメディアアートに興味があったものの、周りは国公立大や旧帝大を目指すような環境だったので、私も漠然と国立大の情報系学部を志望していました。でもそうした大学のカリキュラムでは入学後に自分が何をやりたいのか見えてこなかったんです。そこで大学名や学部名ではなく、本当に学びたい「プロジェクションマッピング」などのキーワードで検索したところ多摩美がヒットしました。もともとオープンキャンパスで雰囲気の良さは感じていましたが、デッサンの勉強など経験がなく、実技なしで受験できると知って出願しました。情報デザインコースは興味も将来の進路もバラバラな人たちの集まりで、ここで学ぶうちに興味の異なるメンバーの適材適所を考えるチームプロデュースに自分は向いているのではと気づきました。プロジェクションマッピングはもちろん、コミュニティデザインにも興味が湧き、やりたいことだらけの大学生活を送っています。もともと国公立大の建築系学部を志望しており、多摩美は考えていませんでした。ところがセンター試験後に母が「多摩美に実技なし入試があるよ」と勧めてくれて出願しました。他学科や公立大学も合格したものの、建築以外にゲームが好きだったのと、卒業生の就職実績にゲーム業界があるのを知って、情報デザインコースに決めました。実技で入学したわけではないですし、大阪から東京に出て初めての一人暮らし。最初は友達もいない状況で、課題についていけるか不安でしたが、発想力という武器で問題なく制作していけました。基礎から段階的に教えてもらえましたし、理系だったからか、初めて学ぶプログラミングもすぐ理解できて自信になりました。だから今もし後輩に受験後のことを尋ねられても、不安がる必要はないよと断言できますね。3年生の「経験デザイン(あそびのデザイン)」の授業をきっかけに、将来は玩具業界を第一志望にと考えるようになりました。卒業制作ではゲームプログラミングと玩具を組み合わせた作品をつくろうと考えています。もともとデザインに興味はあったものの、美大は絵がうまくて感性豊かな人が行く印象だったので全く考えず、工学部のデザイン系学科を志望していました。でも、そうした学科はデザイン領域よりもエンジニアに近いように感じ、学びたいこととは違うと気づいたんです。高3の冬に多摩美に実技なしの試験があると知り、思い切って挑戦しました。入学後は実技についていけるか不安でしたが、情報デザインコースはパソコンで制作することが多く、デザインの考え方や無数の表現方法を学ぶので、早い段階でそんな不安はなくなりました。1年生の授業『デッサンとスケッチ』ではうまく描くよりも描く楽しさを学んだと思います。いろんな作品を見てさまざまな考えに触れ刺激を受けた今は、むしろどんどん描いて表現したくなっています。3年生のゼミで社会デザインに取り組んだことを活かして、社会と繋がるデザインをテクノロジーとアナログの境界無しにやってみたいです。実は僕の場合、受験の最後まで美大に行くことを考えていませんでした。そもそも美大は、感性やセンスあふれる才能のある人だけがいくところというイメージがあったんですね。しかし実際に入ってみたら、センスだけでなく思考力と感性を上手く組み合わせる必要があると知りました。思考力がある人も、そこで学べば表現者になれる、デザイナーとして力をつけられるというのを学びましたし、それがこの学科の魅力だと感じています。現在は映像・環境・人のインタラクティブな関係性を新しく捉え直すような作品をつくっています。具体的には、センサーなどを使いながら、人と映像との接点をどういうふうに考えるのかというのがテーマ。例えばスマホをタッチしたときに、表示される映像によって人の感じ方は変わります。新しいスマートフォンのインタラクションから、魅力的なゲームを考えてつくっていくといったようなことをやっています。父がパッケージデザインの仕事に携わっており、クリエイティブな仕事に興味がありました。美大に興味はありましたが、美大の芸術分野をめざすための特別な実技トレーニングはしておらず、総合大学への進学も考えていました。しかし、学力だけで挑戦できる多摩美の入試方式を知り「コレだ!」と思い挑戦し、進学をしました。将来の夢は2つあって、1つはUIとかUXのデザインに関わる分野と、もう1つは広告の分野です。学んできたことを活かして、どうやったら売れるものをつくれるか、魅力的に見られるものをつくれるのか、というところを考えていきたい。そのため、人間と人間、人間とモノがどうコミュニケーションをとるのかというところに、重きを置いて勉強しています。31周りに流されず、自分が本当に学びたいことから進路を探して多摩美にたどり着いた発想力やプログラミング力などを武器に、ゲームと玩具を組み合わせた作品をつくりたい高3の冬に思い切って多摩美に決め、無数の表現手段を知ることができた思考力のある人がデザイナーとして力をつけられる学科クリエイティブな仕事に興味があったけど、特別な実技トレーニングはしていなかった宮城県仙台第二高等学校 卒業小泉 起行さん(2021年 情報デザインコース入学)関西大倉高等学校卒業舩津 光太郎さん(2019年 情報デザインコース入学)栃木県立石橋高等学校 卒業薄井 まいさん(2019年 情報デザインコース入学)工学院大学附属中学校・高等学校 卒業薬澤 航輝さん(2018年 統合デザイン学科 入学)静岡県立静岡高等学校 卒業矢島 優大さん(2019年 統合デザイン学科 入学)

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