AI時代を勝ち残る進路選択|多摩美術大学
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メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編多摩美からの進路選択デザインによる課題解決で商品企画などにも広がる活躍の場スズキ、トヨタ、MAZDA、東芝、三菱電機、ITOKI、コクヨ、TOTOといった各メーカーへ毎年安定的に卒業生を送り出している。企業との連携を通じて卒業生と在学生とのつながりが強い。特にデザイン系学科においては、毎年社会的潮流を取り込んだカリキュラム設定で、より社会のニーズに合った人材教育を実現している。授業でやっていたことが、そのままソニーの仕事と地続きだったデザイン部署では、リサーチから始まりコンセプトを固め、製品をつくりあげていきます。その中で私の仕事は、顧客が商品やサービスを購入してから飽きずに使い続けてもらうための仕掛け、デザインをつくることです。振り返ると、大学で学んだ一つひとつに意味があり今につながっているなと感じます。「音楽プレーヤーの中で起こっていることを寸劇で表現する」という課題では「情報をわかりやすく、楽しく伝える」ことを、「観光客を観察し、気持ちを捉える」という実習では「シーンごとのユーザーの気持ちを考える」ことを学んでいたのだと、働き出して気づきました。また、初めての分野に取り組む際に、自分で考え必要なものを用意するという作業も、授業課題と根本的に同じだと感じます。もし私が、中高生時代に絵だけ、または勉強だけを頑張ってきたとすれば、今ここにはいなかったでしょう。ソニーには一般の難関大学出身の人も多くいますが、私には絵があるおかげで一緒に働けていると思います。またビジネスの現場では、誰にでも伝わるよう論理的な説明が求められますが、これは学業側のスキルかなと思います。両方を頑張っていたことに大きな意味があり、今に生きています。クリエイティブセンターUXプラットフォームデザイングループ デザイナー[2008年 情報デザイン卒]EV(電気自動車)という新たなモビリティとして親しみを持って所有してもらえるよう、「タイヤのついたロボット・相棒」という意識でカタチを探求した『Urban EV Concept』。学んだのは、「想い」をどう表現するかEXT(外装)のデザインを担当しています。昨年の東京モーターショーでは、車の未来像を描いたショーカーの外装デザインに携わりました。学生時代「プレゼントを考える」というグループ課題で、相手にどのような気持ちになってもらいたいかを考え、各々の想いや意思をメンバー同士でぶつけ合いながら、皆で道筋をつけて完成させてプレゼンするまでのプロセスを学びました。この時、デザイナーに必要とされることとは、「本当の価値を追求し、想いを具現化する力なんだ」と感じたことが、今の仕事につながっています。「共創の姿勢」が現場での突破口車はデザインでも個々に領域が分かれていて、私はCMF(色・素材・加工)デザイン担当です。従来テキスタイル系の人が多い分野のため入社当初は不安でしたが、新しい分野を学べることを楽しみ、プロダクト卒の視点を活かして提案するように意識しています。車の開発には大勢が関わるからこそ、チーム全員が目的を共有し互いを理解することが重要です。仕事で壁にぶち当たった時の突破口は、多摩美で課題やイベントを通じて学んだ「共創の姿勢」。学生時代に培ったスタンスにプロ意識をプラスし、日々モノづくりに向き合っています。デザイン室 1スタジオEXTデザイナー[2004年 プロダクトデザイン卒]デザイン室 3スタジオCMFデザイナー[2013年 プロダクトデザイン卒]07ロボット・プログラミング学習キット『KOOV(クーブ)』。ブロックで自由な「かたち」をつくり、「プログラミング」によってさまざまな「動き」を与えて遊ぶことができる。ソニー本田技術研究所田村 綾香さん照井 悠司さん岩崎 麻里子さん

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