入試ガイド2020|多摩美術大学
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掲載作品は合格者より選定色彩表現(5時間)※【問題】与えられたモチーフから自由に発想し、それを色彩で表現しなさい。【条件】1. 用紙の縦、横は自由とする。2. 与えられたモチーフとは、 1)赤色透明アクリル板、 2)アルミホイル、 3)ミカンです。3. モチーフは、赤色透明アクリル板以外は加工しても構わない。4. A3の紙2枚は下書き用紙として使用すること。【注意】1. 火気の使用はできません。2. 記名票に受験番号、氏名を必ず記入してください。●専門試験デッサン(5時間)※【問題】与えられたモチーフをデッサンしなさい。【条件】1. 用紙の縦、横は自由とする。2. 画用紙か木炭紙のどちらかを選択すること。3. A3の紙は、下書き用紙として使用すること。【注意】1. 火気の使用はできません。2. 記名票に受験番号、氏名を必ず記入してください。3. 画面に受験番号、氏名等を書くと失格となります。4. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】いづみ(B3)MBM木炭紙(B3)3. 画面に受験番号、氏名等を書くと失格となります。4. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。※試験当日、降雪のため4時間に短縮色彩表現・理解力=出題内容をしっかりと理解し、積極的に取り組めているか・発想力=出題から造形化されるアイディアが優れているか・表現力=アイディアをより効果的に造形化する力があるか・完成度=造形的に充実し、説得力のある表現になっているか・ 独創性=独自の視点、感覚をもっているか色彩表現2018年度から新しく導入された試験科目です。入学後、版画制作、デザイン系授業課題の際に求められる色彩構成力と共に、与えられたモチーフから着想し、それをどのように展開させ表現しているかの発想力と表現力を主として評価する課題です。2018年度の試験ではモチーフに赤色の透明アクリル板、アルミホイル、ミカンを与えています。ここでは赤いアクリル板の透明性とそれを通して見える世界の現れ方、アルミホイルの、加工によって変幻に変わる表面の形状とギラギラ光る質感、ミカンにおける皮と房が連なる形態と構造、そしてオレンジ色の色彩性など、各モチーフが持っている特徴をどのように捉えて、それをどのようにビジュアルアイディアに発展させて表現しているかが重要となってきます。受験生によっては、試験前に予め用意した自分のイメージにこだわりすぎて、与えられたモチーフをほとんど取り扱っていないケースがありますが、これは試験課題のねらいから大きく外れてしまうので、採点の点数がなかなか上がってきません。ポイントはモチーフの特徴を各自のテーマ、発想のもと色彩で構成し、表現することにあるので、ここを押さえていれば、一定の評価を得ることができます。●採点基準デッサン・創造力・表現力=描写する力・オリジナリティ=自分自身の視点の存在・発想力=ことばをイメージに転換する力・ 制作に対する意欲●出題のねらい・採点ポイントデッサンこれまでの版画専攻のデッサン試験は、モチーフを観察して描写するよりも、発想力、表現力を主に評価するイメージ表現がメインでしたが、2017年度からモチーフの特性を踏まえた基本的な描写力に評価の重点を置くようになりました。従来の発想力、表現力への評価ポイントは、今年度から始まった下項目の新科目「色彩表現」で引き継ぐこととなっていますので、注意してください。2018年度のデッサン試験課題は、カリフラワー1個、透明ビニールホース1本、60mm角の檜サイコロ2個をモチーフとして与えられ、それらを任意に机上で構成し、デッサンする内容です。モチーフの特性、造型性、今回であれば、カリフラワーのモコモコとした独特な形態性と量感、ビニールホースの透明性と空間に拡がる形態性、檜のサイコロが持つ柔らかな質感とキューブ状の構成要素などの特徴を活かしながら、どのようにそれらを空間に構成し、描写できているかが大きな採点ポイントとなります。観察、描写、構成といったデッサンの基本的な力をメインに採点しながら、モチーフの特性を理解し、作者が何に興味をもって描写しようとしたかのテーマ性も付加して総合的に評価しています。036美術学部絵画学科 版画専攻

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