入試ガイド2020|多摩美術大学
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上下上下画面の4辺を画板に貼って制作してください(テープは試験場内にも用意してあります)。制作終了後はテープをはがしてください。記名票色彩構成色彩構成ではテーマの本質をどこまで的確に定着出来たかを見ます。それに答えるには、問題文を客観的に理解する常識と、造形を大胆に切り詰める勇気が必要となります。造形を切り詰めると、イメージの強度が増し、見る人の心に明快に伝わります。そして、自分の考えもはっきりと自覚出来るのです。また、レタリングを課しているのにも理由があります。人や社会に何かを伝えるグラフィックデザインという行為には、言葉を意味あるカタチに置き換えた文字はとても重要な存在です。しかも文字の美しさは文化のバロメーターであり、先人達からの大切なバトンでもあるのです。出来るだけ丁寧に書くことを心がけてください。今回の主題テーマは「自転車」です。幅広い解釈が可能なモチーフです。だからこそ常識を手玉に取った魅力的なアプローチや定着方法に、のびのびとした独自性ある表現を期待しました。歴史を知り、ものごとの本質を見極め、それを個性ある表現に置き換えられる力は、美術大学でデザインを学ぶ人にとって凄く重要な能力なのです。※色彩構成は、縦450×横350(mm)の画面を掲載しています。マスキングテープ記名票画板掲載作品は入学者より選定3. 右の図のように記名票が右上【注意】1. 支給した鏡は補助用具です。2. B4の紙2枚は下書き用紙です。3. 出題の内容に関する質問には【使用紙】クレセントボード310(B3)色彩構成(5時間)【問題】自転車をモチーフとし、「bicycle」の文字を配して、色彩構成を制作しなさい。     【条件】1. 自転車の解釈と表現方法は自由。2. 「bicycle」の文字は、与えられた見本を忠実に拡大して1回だけ使用する。等倍は不可とする。また、文字の表現方法は平塗りとする。3. 白く見せたい部分は白で塗り、未完成ではないことを示す。4. 用紙の中央、縦450×横350(mm)を画面とし、記名票が右上に【注意】1. 作品が波打たないように、右の図のとおりマスキングテープで用紙2. B4の紙は下書き用紙です。3. 出題の内容に関する質問には【使用紙】BBケント(荒目/B3)●専門試験鉛筆デッサン(5時間)【問題】「楽器で演奏する両手」を想定してデッサンしなさい。【条件】1. 設定は自由とする。2. B3ボード全面を画面とし、縦位置で使用する。になるようにする。お答えできません。なるように 縦位置で使用する。お答えできません。●出題のねらい・採点ポイント鉛筆デッサン出題のねらいは、デザイナーとしてヴィジュアルコミュニケーションするのに必要なデッサン力を求めています。それには、創作の原点ともなる日常の観察、そこから生まれる発見、考え、ひらめきなどが引き出せるよう想定デッサン問題にしています。過去に出題された1「あやとりをする手」2「ピンポン玉を2個持つ自画像」3「美しいポーズの両手」4「人体」5「両手で鳥を持っているポーズ」6「両手と白い一枚の紙との美しい関係」7「二人の両手」8「手と植物」9「両手と一冊の本で読書を表現」10「鏡の立方体を両手で持つ状態」11「両手と3個の石とでできる美しい状態」12「両手で水の入っているコップを持つ状態」13「指で『ん』という文字をなぞる手と、もう一方の手を想定」14「両手と野菜を想定」15「積木を積む両手」16「ロープを結ぶ両手」17「魚をつかんでいる両手」18「ふろしきで、ものを包む両手」19「紙を折る両手」20「紙(白)の建造物模型を持つ両手」21「写真を持つ両手」22「手をにぎる両手」23「料理をする両手」24「ローソクに手をかざす両手」25「ノミとハンマーで石を削る両手」26「楽器で演奏する両手」とわかるように、特別なものではなく日常の生活の観察からうかがえる想定デッサンとして意図しています。052美術学部グラフィックデザイン学科

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