入試ガイド2020|多摩美術大学
68/132

掲載作品は合格者より選定3. テーマのシルエットと任意の幾何形態の両方を使用すること。4. 画面に文字を描いてはいけません。【注意】1. A3の紙1枚は下書き用紙です。2. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】KMKケント(両面)ミューズイラストレーションボードSS(B3)鉛筆デッサン(3時間)【問題】直方体の積み木と自分の手を観察して描きなさい。【条件】1. 用紙は縦位置とし、記名票は右上とすること。2. 配布された直方体の積み木をモチーフとして使用すること。3. 積み木を削るなどの加工をしてはいけません。【注意】出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】サンフラワーペーパー(M画)MMボード(B3)●専門試験視覚表現(5時間)【問題】「ふるさとの食」をテーマに、そのシルエットと幾何形態を用いて魅力が伝わるように視覚表現しなさい。【条件】1. 用紙は縦位置とし、記名票は右上とすること。2. 塗り方は自由。白く見せたい部分や余白をあらわす場合は白色を塗ること。鉛筆デッサン・見る力 = 対象の形を正確に捉え認識できるか・技術力 = 基本的な表現技術があるか・構成力 = 表現内容を組み立て配置ができるか・表現力 = 表現したい心があり、形にできるか・完成度 = 課題が作品として完成しているか鉛筆デッサン本コースの鉛筆デッサンは観察して描くデッサンです。例年と同じように「観察する力」と「描画する力」がポイントになります。今年度のモチーフは、直方体の積み木と自分の手です。積み木は、手で握る、手に乗せる、指で挟むなど手との組み合わせによる様々な構図が考えられますが、自分が観察しながら表現のしやすい構図で描くことが大切です。ポイントは、支給した直方体の積み木の3辺は、1:2:4の比率で正確に作られていますので、よく観察してその比率に合った形とパースで描くことと広葉樹の橅(ブナ)らしい木質感が表現されていること、さらに手の外形と骨格による形、筋肉と皮膚による質が表現されていること、そして手と積み木の組み合わせが、バランスのとれた構図になっていることです。これらのポイントを考えて出題しました。どんなモチーフであっても、観察しやすい構図でしっかりとした描写をすることが大切です。●採点基準視覚表現・理解力 = 出題内容を正確に読み取れるか・発想力 = 自分自身のテーマを展開できるか・構想力 = 構想を具体的に組み立てられるか・表現力 = 表現したいことを形にできるか・完成度 = 表現が作品として完成しているか●出題のねらい・採点ポイント視覚表現今年度の視覚表現は、「ふるさとの食」をテーマに、具体的な内容を思い浮かべ、それをモチーフにして平面構成を完成させるという設問です。ふるさとの食というテーマを「理解する力」、自身の生活や経験をもとに描こうとする題材を「発想する力」、それらを美しく魅力的に「表現する力」、そして作品としての「完成度」が採点のポイントです。誰もが、日々の暮らしのなかで食の経験があります。その経験の中から、ふるさとの食の魅力を相手に伝わるように表現するには、まず自分がどこで暮らし何を食べているのかをよく考えた上で、その魅力を発見することが必要です。さらに、それを他者に伝わるように表現するには、内容がわかるだけではなく表現を見た人が共感できるような仕上がりにすることが大切です。自身に最も影響を与えている事の一つである、環境と食についての魅力とは何かを考えて、それを他者に共感的に伝えることが肝心なのです。色彩の表現は、色の調和と対比や形とのバランスを考えて、全体の構成を評価しています。084美術学部情報デザイン学科情報デザインコース

元のページ  ../index.html#68

このブックを見る