入試ガイド2020|多摩美術大学
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下マスキングテープ下マスキングテープ上画面画面下マスキングテープ下マスキングテープ上下上下上画面画面画面上  上画面か別紙記名票画板画板記名票別紙記名票画板記名票画板記名票記名票掲載作品は合格者より選定2. B3ボード全面を画面とし、向きは縦横3. 右図のように、記名票は自身で設定した【注意】1. 支給した鏡は補助用具です。2. B4の紙は下書き用紙です。3. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】クレセントボード310(B3)構成表現(5時間)【問題】3辺の長さの比が、2:3:5の直方体があるとする。この直方体を一回だけ切断して2つの形体に分割しなさい。分割してできた2つの形体をモチーフとして、「関係」をテーマに構成表現を行いなさい。【条件】1. 直方体には、切断以外の加工を加えてはならない。2. 分割してできた2つの形体は、両方ともかならず利用すること。3. 切断の仕方は自由。ただし、どのような切断をしたのかがわかるようにすること。4. 白く見せたい部分も白で塗り、未完成でないことを示すこと。5. 用紙の中央、450mm×350mmを画面とし、用紙の方向は自由とする。6. 記名票は右図のように自身で設定した用紙の向きの右上になるように貼ること。【注意】1. 作品が波打たないように、右の図のとおりマスキングテープで用紙の4辺を画板に貼って制作してください(テープは試験場内にも用意してあります)。また、制作終了後はテープをはがしてください。2. B4の紙は下書き用紙です。3. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。【使用紙】BBケント(荒目/B3)●専門試験鉛筆デッサン(5時間)【問題】「食事をしているときの手」を描きなさい。手には食事をするときに必要なものを持たせなさい。作品のタイトルを別紙にあらわしなさい(10字以内)。【条件】1. 何を食べているのかがわかるように描くこと。自由とする。向きの右上になるように貼り、言葉を書いた別紙は左上になるように貼ること。・視 点 = 事象を捉える感覚とその表現が適正で感性に優れているか構成表現・理解力 = 問題の把握・理解が正しいか・発想力 = 課題を具体化するアイデアが優れているか・表現力 = アイデアを明確で適正な構成により美しく、かつ破綻なく・分析力 = 様々な素材に対して形状や質感などの特性を理解している・統合力 = 与えられた課題に対し、発想、分析、表現が効果的に絡み構成表現構成表現の出題のねらいは、視覚的な問題解決能力を見ることです。視覚的な問題解決能力とは、課された一定の制約条件をクリアした上で、モチーフ、色彩、形態、レイアウト等の構成により、与えられたテーマの効果的な情報伝達を達成しつつ、魅力的な画面を作り出すことです。今回の出題における主なポイントには、以下の3点があげられます。まず、課題文の中で比率によって指定されたモチーフとなる直方体を正確にイメージできるか、その読解能力および把握能力をみます。つぎに、直方体に対する「一回だけ切断」を効果的に利用しているかをみます。画面を構成するモチーフ形状を自ら作り出すために切断を利用することができますし、切断方法を工夫して切断している様子自体を魅力的にみせるといったアプローチなどが考えられます。さいごに、単に直方体を切断した画面を作るだけではなく、与えられた「関係」というテーマに、きちんと意識的にこたえようとしているかをみます。「関係」の捉え方と、その設定した関係性を視覚的に伝達できているかという点を評価します。今回の入試においても、過去の参考作品に非常に類似した作品が多くみられました。今後は、与えられた出題でしか生み出せない、ユニークで新しいイメージを生み出そうとする積極性を受験生には強く求めます。●採点基準鉛筆デッサン・理解力 = 問題の把握・理解が正しいか・観察力 = 日常の気付きからアイデアを導き出しているか・発想力 = イメージを具体化するアイデアが優れているか・描写力 = 構図、形、光、量感などを描写することに必要な技術が優●出題のねらい・採点ポイント鉛筆デッサン食事は、毎日行う日常的な行為でもあり、時には、特別なものにもなる私たちにとって重要な行為です。こうした行為の中から、ひとつの状況を選ぶためには、日常生活における観察力や感受性により、食事がもっている様々な価値に気づくことが必要になります。今回の出題では、具体的なモチーフを持つことが条件として課してありますので、テーマに関係のない手のポーズに対して、むりやり食事する状況をあてはめたものではなく、設定した食事の内容や状況に対して、食べ物と道具と手の関係性が適切に描かれていることが重要です。加えて、オリジナリティのあるイメージを描くためには、何を食べているのかという点だけではなく、同じ食べ物でも、食べ始めから終わりまでの時間軸をもつ一連の行為の中から、どの瞬間を選ぶのかという選択や、使用する道具および道具の用い方の選択、また、描くアングルやフレーミングの組み合わせによって魅力的に表現するための、視覚的・造形的な判断力も重要です。鉛筆デッサンでは、描写力だけではなく、観察力や独創性について評価することにも重点をおいています。れているか整理しているか合って作品の質を高めているか094美術学部統合デザイン学科

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