入試ガイド2020|多摩美術大学
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こちらの内容については、著作権保護のためWEB版での掲載を控えています。冊子版をご覧ください。[二]●専門試験身体表現(3時間)【問題】与えられた課題について、身体で表現しなさい。【条件】課題は試験場において、試験官が口頭で指示するものとする。【注意】1. 試験中に記録映像(写真など)を撮影する場合があります。2. 課題についての事前質問にはお答えできません。【課題】[一](野田秀樹「赤鬼」より抜粋)(野田秀樹「赤鬼」より抜粋)・音楽的感=音楽のリズム、ハーモニーを全身でとらえているか●採点基準身体表現・理解力=身体に対する要求に対して実感を伴って理解できるか・意欲性=身体に対する要求に積極的に取り組んでいけるか・独創性=身体を使っていかに意識的かつ独自的な表現ができるか・観察力=運動の持続の中で変化する身体を感じ取れるか・身体認識= 表現以前に身体の細やかな感受性に注意を払うことがで●出題のねらい・採点ポイント身体表現[演劇]基礎的な運動能力、柔軟性、瞬発力、バランス感覚、身体をコントロールする能力があるかどうかを見ます。そして戯曲作品の台詞を表現してもらうことによって発声が安定しているか、空間を意識して声がしっかり出ているかを確認します。また同時に台詞へのアプローチの独創性、表現の豊かさを見ました。その際は受験生一人一人に応じて設定を変えて表現してもらうので表現の幅が求められます。これまでの経験にとらわれず試験監督や共演者や空間から求められるものに柔軟に対応することが重要です。演劇の経験の有無は問いません。[舞踊]試験では、単純な動作を通して身体表現の基礎となる自己の身体に対するコントロールを見ています。その際には、表現以前の細やかな身体の感受性に注意を払うことができるか、音楽のリズムとハーモニーを全身でとらえているかが重要なポイントとなります。そして自己の身体をめぐる基本的な問題意識を培うスタミナや、身体の動きの中から生まれる各自の美意識やダイナミズム、そして自己の身体で空間と関わる創造性が生まれ得ることを期待しています。身体表現とは既成のものではなく、身体から随時生まれてくる実体の表現だということに対して、自己の身体で実践を試みる冒険への意欲があるかどうかを重要視します。舞踊の経験のある人に対しては、練習してきた動きの再現にとどまらず、身体の実感を動きに託す積極性を期待します。また、経験のない人に対しては、先入観のない素直な気持ちと身体の姿勢を期待します。100きるか 美術学部演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コース

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