入試ガイド2021|多摩美術大学
18/160

日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術統合演劇舞踊劇場美術一般選抜■■教員コメント与えられた人体モデルを気遣う丁寧な筆遣いに、まず好感を覚える。髪の色がやや単調にもみえるが、肌や顔の表情、コスチュームの色合い等、中間色の微妙な調子を見極めながら、塊(フォルム)を意識し筆を重ねている。紙の地を残し、水彩表現の基本に徹し素直に描いた秀作である。教員コメント単純化させたコスチュームと絶妙な色調の荒々しい筆跡の対比によって、目を引く作品になった。どこか気の利いたセンスを感じさせる。それは、手際の良さから来るものなのだろうか。どちらにしても、そのバランスの良さは偶然では無いように感じた。教員コメント与えられたモチーフをもとに、どれだけ自由で豊かな発想力で表現できるか。鉛筆デッサンは、対象を見据える観察力と共に、創造性が重要となる。該当作品は、モチーフの微妙な質感の違いを描き分けると同時に、独自の心象風景を空間全体で捉え、拡がりのある画面構成として描き切る事に成功している。教員コメントなぜか微妙なシュール感が有る。そして、どこか気の利いたユーモアの様なものも感じさせる。デッサン力は十分であると思う。感覚が良いと思う。鉛筆の色が美しい。日本画《一般選抜》

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る