入試ガイド2022
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日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術特別選抜A■■教員コメント廃墟を取り巻く植物や動物のいる風景を丁寧に描いて誠実さが伝わってくる。廃墟は崩壊の詩学やノスタルジーと共に、過ぎ去った時間意識の表象としても解釈できる。周囲に繁茂する植物は、季節の移り変わりとともに生えては枯れ、枯れては生える循環する時間意識ともとれる。様々な問題意識が見えて面白い。教員コメントものとものの関係性、例えば、遠近感、それらが常識的に辻褄が合うように描かれていたとしても、そのような絵が、ありのままのピュシスを感じさせてくれるとは限らない。逆に辻褄が合わない矛盾した表現の方が、より現実的な自然界を見せてくれる。この根源的な在り方が、この作品に内包しているのである。(文責=木嶋正吾教授)(文責=栗原一成教授)教員コメントおお!巨大に拡大されたゴーヤチャンプルに皆驚く事でしょう。それほどこの絵画のインパクトは大きいのです。しかも色彩の美しさは、不思議に透明な食物の存在性を暗示しており、自然性と人為性の見事なバランスを感じさせます。クローズアップされた画面は抽象絵画をも連想させ今後が楽しみですね。教員コメントほぼ等身大の人物が大画面に堂々と描かれており、その迫力と熱量に魅力を感じた。密林の植物と野性的な人物のみなぎる生命力を、ギラギラとした色調で描ききるストレートな表現力が素晴らしい。荒々しい筆づかいを駆使しながらも、人物や植物の質感と奥深い空間を丁寧に描き込んでいる点も良かった。油画《特別選抜A:学校推薦型選抜》(文責=日野之彦准教授)(文責=中村一美教授)

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