入試ガイド2022
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日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術一般選抜■■教員コメント力強いしっかりとした木炭のトーンが印象的なデッサンです。頭部の骨格が構造としてきちんと意識されており、立体感のある表現に結びついています。首からシャツのつながりも明快に描かれており空間に存在する自身の姿をスピード感ある木炭の動きで良く表現しています。教員コメント選ばれた記事は先の震災である。当事者であるかどうかは不明であるが、自身の背後には「記憶」とも取れる複数の写真が描かれ、その瞳からは涙が溢れている。あえて輪郭をぼやかしているのだろうか、色調ともリンクしてテーマの重さが伝わる。コロナ禍のマスクが無常をたたえており、描写力を表現力でカバーしていると言える。教員コメント新聞から選んだ言葉“おしゃべりな部屋”をテーマとしての立体造形ですが、ダイレクトに唇をモチーフとして大胆に上唇と下唇を構成しながら、部屋のイメージが伝わるクッションの形も取り入れており、縫い合わせの細部までしっかりと作り込んでいる点も好印象な作品となっています。教員コメントマグマであろうか。見えないエネルギーを臆せずに形にしながら、テーマとは裏腹に上方へとリズミカルに展開させている。クッキーのように愛らしく表現された地殻が、いっそう表現を軽やかにしている。解釈の自由さが映える作品だ。

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