入試ガイド2022
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日本画油画版画彫刻工芸 注意 使用紙 ニューTMKポスター特厚口(B3)グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術情報デザイン学科 メディア芸術コース一般選抜 ■■一般選抜問題  あなたが地球上で新しい生物(生命体)を発見しました。 条件 それはどんな生物(生命体)でしょうか?その生物(生命体)を与えられた素材(粘土)を使って、手とヘラで造形的に表現し、生物(生命体)を発見した情景を鉛筆で描きなさい。1.配布された粘土を手とヘラで自由に変形し、鉛筆デッサンのモチーフとして使用すること。2.タイトル票に作品のタイトルを15字以内で記入すること。3.用紙は横位置とし、記名票が右上になるように使用すること。4.タイトル票は、左上になるように使用すること。1.A4の紙2枚は下書き用紙です。2.モチーフは持ち帰ることができます。3.出題の内容に関する質問にはお答えできません。問題 「共生」という言葉には、自然における共生と、 条件 注意 使用紙 TMKポスターボード 両面張り(540mm×540mm)人間社会における共生の、ふたつの意味があります。たとえば自然界では植物や動物の共生があり、いっぽう人間社会においては異文化共生や男女共生、地域共生といった言葉が使われます。あなたが考える「共生」をテーマに自由に視覚表現しなさい。1.タイトル票に作品のタイトルを20字以内で記入すること。2.記名票は右上になるように使用すること。3.タイトル票は左上になるように使用すること。1.A3の紙2枚は下書き用紙です。2.イラストボードの切れ端は試し塗り用紙となります。3.出題の内容に関する質問にはお答えできません。・見る力=対象の形を正確に捉え認識できるか・技術力=基本的な表現技術があるか・構成力=表現内容を組み立て配置ができるか・表現力=表現したい心があり、形にできるか・完成度=課題が作品として完成しているか・理解力=出題内容を正確に読み取れるか・発想力=自分自身のテーマを展開できるか・構想力=構想を具体的に組み立てられるか・表現力=表現したいことを形にできるか・完成度=表現が作品として完成しているか新しい生物(生命体)を発見した情景、というイメージは現実に目に見えるものではなく、見えないものを想像してみるしかない。各自が思索し、ありえる情景を創作するしかない。それは「未来について考えてみる」、「ありえる未来を推測(speculate)してみる」という思考につながっていく。世の中に流通するステレオタイプな発想を疑い、さまざまな未来の可能性を考えてみる力を試すのが、今回の出題のねらいである。メディア芸術では社会のために、もうひとつの可能性を提示することが問われているからだ。想像した脳内イメージを粘土の造形として手とヘラを使ってアウトプットし、それをモチーフとして鉛筆デッサンする。創作したイメージのねらいを題名として言語にまとめ、タイトル票の題名内容が充分に描写されているか、採点基準を満たしているか、が採点ポイントになる。結果として、ありえる未来を様々に思考した作品が多く、興味を持って課題に積極的に取組む姿勢が見られた。人新生、ジェンダー問題、そして国連が掲げる貧困や不平等、気候変動、環境劣化、平和と公正などのSDGs目標等、私たちが直面するグローバルな諸課題は多い。その中の共通するテーマとして「共生」を今回の視覚表現の課題として選んだ。受験生がどのような問題意識で、このテーマに対して取り組むかが出題のねらいである。自然における共生や、人間社会における共生を自分事として引き受けて、解決の糸口を見出せるかを模索したいというのがこの課題文のメッセージである。日常生活の中で、興味深い視点を持って過ごしているか、オリジナルな観察力や洞察力があるか、という日頃の思考の資質が出やすい課題である。タイトル票に記入した題名内容が充分に視覚表現されているか、採点基準を満たしているか、が採点ポイントになる。メディア芸術《一般選抜》鉛筆デッサン モチーフ専門試験鉛筆デッサン(3時間)視覚表現(5時間)採点基準鉛筆デッサン視覚表現出題のねらい・採点ポイント鉛筆デッサン視覚表現

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