入試ガイド2022
89/156

日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術一般選抜■■浮遊している細菌と私は共生している自然と共生は口だけで、いつも破壊に至るめんどくさい病気と自分のたのしい共生生活ソレに映る感情は、常に私と共生している。教員コメント手書きのアニメーション風のタッチや色彩が美しい。背景も単純な色ベタではない表現が施されている点に好感が持てる。ある意味”問題”に対してストレートに解答している姿勢が読み取れる。もう少し発想に飛躍があっても良かったかも知れない。教員コメント樹木を握りつぶす腕、寄生しているような煙突は、自然社会と文明社会を対比させているのだろう。常によい共生が望まれているが、いつもいい結果が訪れているわけではない永遠のテーマだ。作者のコンセプトは明解であるからこそ強いメッセージとなっている。シュールリアリズム絵画的な画風にも興味を惹かれた。教員コメント新型コロナウィルスによる実体験だと思われる。見えない脅威に対して望んでいない共生を強いられることがテーマとなっている。じわじわと責めあげてくる息苦しい闇の世界と、明るく照らし出されている当たり前の日常生活は共存しがたい。しかしそれを受け入れざるを得ない理不尽さが表現されている。教員コメント眼球の解剖図を思わせる造形だが、それは同時に宇宙創生のビッグバンのようでもある。イメージであるようでいて、良く見ていくとダイアグラムのように見えてくる。限定された色使いが、全体の構成を引き締めている。見続ければ見続ける程、引き込まれていく不思議な魅力がある。メディア芸術《一般選抜》

元のページ  ../index.html#89

このブックを見る