絵画学科 日本画専攻一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン/水彩(人物)13[教員コメント]人物の堂々としたボリュームを掴んだ描写にまず目が行きました。さらに見ていくとコスチュームの布の質感の違いを丁寧な視点で追っており好感が持てます。鉛筆デッサンは横の広がりを意識した構図で強さはあるが間延びしそうなところを缶の上面にポイントを置いて人物同様に空気感を素直に表現しています。両作品とも神経が入っており確かな視点を感じるものになっていると思います。[教員コメント]あえて足下を描こうとした大胆さは受験の常識を覆してくれた作品である。顔、洋服、人物を取り囲む空間、様々な情報がある中で「そうきたか!」と魅入ると、作者がモチーフと対峙して発見した美しさの手応えがこの作品を作り出したのだと説得させられたほどである。人物から垂れ下がる華やかな黄色いスカーフを取り囲む白い空間に素直に感動したのであろう。類を見ない感受性に本画制作も見てみたいと感じさせてくれた作品である。デッサンも質感の描写が的確で基礎も備わっていると感じさせてくれた。
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