入試問題集2025|多摩美術大学
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ntiilntii,Oi mentofPaDepartngPangCourse絵画学科 油画専攻あいだ16」を描きなさい。 2025年2月13日(木)実施2025年2月14日(金)実施油彩 [6時間]デッサン [6時間][出題のねらい]デッサンにおいては、ものを見る力と基本的な描写の能力を問う。昨年に続き、人物モデルを用いることとなった。帽子を着用するなど多少特色は持たせているが、ポーズは自然な姿勢であり、特別な雰囲気や物語性が感じられるほどの対象にはしていない。観察の対象をわかりやすくして、基本的なデッサン力を見たい、というねらいである。人物デッサンでは、身体の構造を捉える客観的な見る力が求められる。部分的な観察だけでは難しいことでもある。人体を空間とともに捉えることや、描いているデッサン自体を客観的に見る力も求められる。ただ、例年のことながら、現実から離れた独自の解釈による人間像を描いたデッサンも一定の割合で見られ、中には魅力的なものもあったが、そのような独特な表現については評価が分かれることが多かった。描く力があるとともに、表面的にならず、目の前の人物を実直にしっかりと観察したことが感じられる作品が評価された。[出題のねらい]油彩では、描く力とともに、普段から物事をどのように捉えているか、どのような意識を持っているかを問う。「間(あいだ)」という日常的に使う言葉から、いかに思考を広げることができるかが試される。まず何かと何かの距離を思い浮かべるが、即物的な場合もあれば、時間など捉え難いものの中にも見出すことができる。「間」という字を用いた言葉は多く、そこから考えを深めることもできる。あらゆる出来事のなかに存在しているものである。今回、前日のデッサンで使用したモデル台をそのまま残すことで「あいだ」を時間として捉える展開も期待した。結果的には、目の前の状態の中に何らかの具体的な距離を見出し描いた作品が多く、モチーフにも似たものが多く見られ、発想の幅にはやや物足りなさも感じた。とは言え、どこに何を見たか、それをどのように表現するか、ユニークな視点やはっとするような捉え方が感じられる魅力的な作品はあり、そこは評価の大きなポイントとなった。[採点基準]・出題内容の把握・理解・基礎的な表現力・描写力・独創性(オリジナリティ)・作品への意欲的取り組み・魅力ある感性問題 | モデルを見て描きなさい。条件 | 画用紙または木炭紙は、 大学で用意したものを使用すること。注意 | 1. 火気、水、溶剤の使用は認めません。2. 参考資料やスケッチブック等の使用は認めません。3. 上記に反した場合、失格になることがあります。4. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。使用紙 | サンフラワーペーパー(M画) 特厚口〈175〉/650mm×500mm(木炭紙大)または MBM木炭紙(特厚口)/650mm×500mm(木炭紙大)問題 | 「間条件 | キャンバスは大学で用意したものを使用すること。注意 | 1. 火気の使用は認めません。2. 参考資料やスケッチブック等の使用は認めません。3. 上記に反した場合、失格になることがあります。4. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。使用紙 | キャンバス/F15 一般選抜 | 専門試験デッサン/油彩

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