工芸学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン37各モチーフを丁寧に描き分けているデッサンだと思います。画面構成にも工夫を感じますが、金属製のトタンボックスの映り込みやモチーフの重なり合い、蓋部分の形状が分かりづらい描写になっているかと思います。三角コーンとトタンボックスなどのモチーフ間の距離と比率も少し違って見えます。モチーフの質感や色味がしっかりと感じられ、全体にまとまりがあり、同一平面上での広がりを自然に表現できている点が非常に好印象です。構図においてはベルトのバックルが省略されていることや、パイロンがやや細身に描かれている印象もありますが、全体的に非常によく描けていると思います。[教員コメント]入試問題集の「出題のねらい・採点基準」(p.36)を、ほぼ押さえており入試作品としては申し分ない。その上でデッサンにおいて対象の何をどう受けどう表現するのかを問いたい。輪郭線が目立つなど対象を3Dでなく2Dとして捉えている。立体物の存在感を感動として受け止め発する表現を期待する。[教員コメント]大胆な構図で全体の空間を表し、そしてそれぞれのモチーフの細部や質を高いコントラストで描きとても目を惹くデッサンとなっています。コーンの形態のバランスはかなり怪しいのですがそれよりも良いところに目が行くものとなりました。あえて言うなら「型通り」の描写とも言え、「その先」に期待したかったところです。[教員コメント][教員コメント]
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