38[教員コメント]横位置画面にバンランス良くモチーフが配置され、パースに狂いも少なく安定した印象を与えている。奇を衒うことなく組まれたそれぞれのモチーフの関係性が自然に表現されており、心地よく鑑賞することができる。物の質感も適切に表現され、静物デッサンの必要要件を過不足なく満たした秀作である。[教員コメント]縦構図にリズムよく配置されたモチーフが手前から奥に視線を誘導し、画面に奥行きを与えているものの、パースに不安を感じる箇所が多いのが残念なところ。一方、質感の描き分けは見事で、特に隣接するものの像を鈍く反射するトタン側面の描き方、鉛筆の使い方に作者の観察力と表現の工夫を感じる優作。[教員コメント]何とか質感を表現しようと、鉛筆の使い方などを工夫して挑んだのが伝わる。ただ、モチーフの観察よりも概念が勝っているきらいもあり、そのせいか全体の強さが一様で、空間が弱い。また、ベルトの表現が極端に甘く、全体を壊している。自作を冷静に見る習慣を身につけて欲しい。[教員コメント]丁寧に質感表現されていて好感が持てる。思い切ってパイロンを切る構図となっているが、手前がしっかりと描かれているので、違和感なく、空間を感じる事が出来る。ただ、奥へ回り込む空間が表現できていないのと、形の狂いが気になる。画面の隅々まで、神経を行き届かせて欲しい。
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