グラフィックデザイン学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン43[教員コメント]炭酸飲料が入ったペットボトルのフタを開けている。直前に振ったのだろうか、多量の泡が手にまで流れている。その泡の描写には、一粒も逃さず描き出そうとする細部へのこだわりが感じられる。情熱が込められたデッサンであることが伝わる。[教員コメント]□を片手に、納豆のフタを開いて見せている。こちらに向かって来るような構成から迫力を感じさせつつ、その一方で描写には自然な陰影が欠けている。しかし、力強い描き込みによって、納豆が持つ独特の粘り気ある質感が強調されている。[教員コメント]長財布のファスナーを相手に見せつけるように開いている。特筆すべきは、決して過度に誇張されたパースにならないよう配慮しつつ、なおかつ力強い構図を保ちながら、陰影の描き分けによって手前奥の関係を的確に描いている点である。[教員コメント]玉手箱を開いている。中から立ち上る柔らかな煙の形状からは、漆器の重箱に施される波紋のような装飾を連想させる。そして、硬質なフタを恐る恐る持ち上げる手付きの繊細さからは、物語の一場面を見ているような感覚を覚える。
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