54[教員コメント]魚の形をしたスポンジだろうか? たっぷりと水を含んだスポンジから水が滴り落ちている。非日常を積極的に表現した作者の意図、構図が評価されました。紐の表現も束ねると言うより網に引っ掛かった魚が逃げようとしている様にも見受けられ、受け手側の想像力に幅が出るとてもユニークな作品です。[教員コメント]これから誰かと花見だろうか。ひらひらと舞い落ちる桜の花びらとこれから始まる楽しいひとときを待つ高揚感が感じられる作品です。鮮やかな風呂敷に包まれたもの。中身は重箱だろうと角の丸みから想像が膨らみます。瞬間を切り取るのではなくあとの時間も含めて描かれたストーリー性の高い作品です。[教員コメント]「束ねる(たばねる)」という設問に対し、金属の冷たい質感のクリップと麻紐という自然由来の温かみのある素材のコントラストの違いを、その特徴を上手く取り入れまとめ上げた作品です。更にそれぞれを補色のコントラストで存在感を演出。紐の先に何があるのか? 想像力が掻き立てられる作品です。[教員コメント]「束ねる(たばねる)」という問いに対する解釈の幅を感じるが、その柔軟さが作品の魅力に繋がっています。水風船が破裂する一瞬をとらえた迫力ある描写。既に破裂した風船も楽しい夏のひとときを物語っています。仲間たちとの思い出を「気持ちを束ねる」という解釈に重ね記憶まで描き切った作品です。
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