情報デザイン学科 メディア芸術コース一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン/視覚表現69じれったい4cmあと3cmくらいっ[教員コメント]キュートな作品である。ハリウッド映画なら、名優ふたりのクライマックスか。課題の4cmを鼻の高さのために「くっつけない距離」と読み替えたセンスが抜群。思い切ったデフォルメと色使いは、レコードのジャケットデザインのような音楽性さえ感じさせて秀逸である。ユーモアのあるタイトルも素晴らしい。[教員コメント]あと少しのところで触れたいものに届かない。誰しもが持ったことのある体験を、課題である「距離」に置き換えることで、鑑賞者に近づく。近づけた1cmと残りの3cmを表現するために、面積の大部分を大胆に使ったグラデーションの背景と微かに見える髪の毛が非常に効果的な点において秀逸である。[教員コメント]問題文を数学的事象と捉えている。画面が「小さくなる」を「縮む」として、未来的予兆をシニカルかつユニークに解答する大胆で明快なイメージ。階段に見えたり、天昇する事象に見えたり、ロボットの目の様でもある。沈む太陽にもみえるが画面から明瞭な物語とともに作者の思考をうかがわせる。[教員コメント]前髪の4cmはオオゴトである。覚悟の上か、あるいは手違いか、ハサミが入る緊張の場面が大胆な構図と巧みな色彩構成で描かれる。補色の効果が素晴らしく、金属の刃先に反射するかのようなカラーの帯、髪に落ちる青い影など細やかな工夫が合わさって、うまく立体感を出している。床屋の視線で描かれた臨場感が実にユニークだ。毎秒4cm縮む世界髪4cm伸びる、何日
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