情報デザイン学科 メディア芸術コース一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜視覚表現71私視点あなたは4cm風速4cm、漂う[教員コメント]視るとは目に入ってきた外界を認知することである。遠くの人を小さく見えると捉えれば小さい物と理解が可能となる。図像として世界を把握する現代は物事をドットやピクセルで表すが、人間はセンチという物理的な長さでこれを理解する。そのような理解と数値化について考えさせる作品だ。[教員コメント]4cmという課題を物理的な距離ではなく風速に置き換えたときに、風速4cmという微風のもとに、ゆったりと開けた湖畔の、のどかな眺望が浮かびあがってきた。イメージの連想のベクトルを少し組み変えることで、少しの驚きと安らぎをあたえてくれる作品である。[教員コメント]コミカルなキャラクターが編集室のような環境で作業に慌てふためいている。学生帽や新聞メディアといった近代的なモチーフに対照して、荒い文字が高精細な文字へとアップスケールされる近未来的なモチーフのギャップで、適正なピントつまり距離を導き出そうとする、ユニークなフォーカスを評価した。[教員コメント]今年度から4cm小さくなった作品用紙は毎年4cmずつ小さくなり、12年後には2cm四方になってしまうかもしれない。というユーモラスさが魅力だ。その発想を抑制された表現で示すことで妙な説得力を生み出している。2cm四方の用紙となったとき、いったいどのような作品が作られるのだろうか。計算されたベスト距離12年後は用紙2cm
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