情報デザイン学科 情報デザインコース一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン75[教員コメント]カードを何かに向けて投げようとしている瞬間だろうか。指とカードの接触面の表現や、手首の曲げ具合から、手に込められた力を感じられる。また、カードの手前部分が強調されており、投げようとしているカードの存在感を高めつつ、画面全体の構図のバランスを取ることに成功している。[教員コメント]ふっくらとした手の丸みと、しなったカードの曲面が一体になったかのように調和している。一方で天井の蛍光灯の映り込みや、カードの縁の反射、丁寧に描かれた手とカードの接触面がアクセントになっており、安定感と見どころを備えた作品になっている。[教員コメント]ほんの少しグレーがかったカードとそれにより生じる微量の影が、カードと手の平の間の空間を使って分かりやすく表現できている。また、良い意味で力が抜けた無理のない手のポージングと、画面に対して大きく手の平を配置する構図により、大らかさやオープンな雰囲気を感じられる。[教員コメント]画面の頂点とカードの頂点が重なるぎりぎりの構図で描かれていることが、おもしろい視覚効果を生んでいる。画面の上辺と右辺が壁や天井のように見え、まるで手が閉じ込められているかのようである。シャープに描かれたカードや、はっきりとした陰影も相まって、緊張感のある雰囲気が生まれている。
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