統合デザイン学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜構成表現89あの人と両思いになr青に変わる直前の瞬間[教員コメント]流れ星を扱った作品はいくつかあったが、本作品では「1秒間」を、流れ星が消えるまでに願い事が言い切れるかどうかのギリギリのタイミングであることを伝えるため、夜空に星が流れる表現に合わせて、「なr」という実際の話し言葉ではあり得ない、文字入力の途中を想起させるタイトルが効果的に用いられている点を評価した。[教員コメント]赤信号の状況が描かれているが、これだけでは赤に変わった瞬間なのか待ち時間の最中なのか、間もなく青に変わる直前を描いたものなのかは分からず、タイトルを読んでようやく、どの瞬間を描いたものなのかを理解することができる。同じ「1秒間」でも、ある出来事のどの状況を取り上げるかによって、その瞬間の意味が大きく変わってしまうという時間に対する認識のアプローチとしてユニークな視点を評価した。[教員コメント]西部劇などでよく見られる決闘のシーンを描いており、足跡を見ると背中合わせの状況から同じ歩数だけお互い離れているため、まもなく撃ち合うタイミングが訪れるであろうことを予期させる。状況の持つ、一瞬のうちに生と死という極端な分かれ目が生まれる場面を「1秒間」の解釈として取り上げ、緊張感を示した描写の構成力を評価した。[教員コメント]ある瞬間に状況が大きく変化してしまう現象の1つに、沸騰がある。特に鍋で湯を沸かしている状況では、フタによって内部状態を目視できないため、常に目を離さずに、いつ沸点を迎えてもいいように一瞬の変化に対応する準備をしておく必要がある。この作品ではそのような鍋で湯を沸かす状況において、「1秒間」を状況が突然変化する境界と捉えた視点を評価した。生死を分ける次の1秒目を離したすきに…
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