135(文責=髙柳恵里教授)(文責=菊地武彦教授)(文責=吉澤美香教授)(文責=村瀬恭子教授)作品絵画学科 油画専攻一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜 [教員コメント]荒野の中に小さな自分がたくさんいる提出作品が印象的であった。小さな自分には他者とのつながりを求めて世界に踏み出していく気持ちを託しているようである。色彩や技法にも工夫がみられ、完成度の高い作品となっている。作者である自分と鑑賞者との関係を追求し、表現しようと模索する態度に作家性を感じた。[教員コメント]小窓の丸い光源からダイナミックに照らされる手前の顔。暗がり部分では振り子が揺れそれに手を伸ばす人とか小さな□穴? 光と暗闇の分断に描き出されるストーリーは、浮かび上がる歪んだ密室空間の賑やかさの中で、独創的な画面構成を生み出すも容易に秘密は明かされず、色の感性も素晴らしい。[教員コメント]この作品は、作者の母親の下着を描いたものである。作者によれば、それはある時、親が「親」という役割を脱ぎ、生身の一人の人間として立ち現れた経験に結びついているという。作者は、何気ない景色や身近なものの中に、人の「生」の気配を見出している。その存在を過度に脚色することなく、静かに画面へと留めようとする姿勢には誠実さが感じられる。[教員コメント]人間の表現、特に顔の独特な表現に魅力が感じられる作品である。人のあり様をどのように捉えるか、その思考がうかがえる。ただ、人間についての作品の追求というだけでなく、様々な絵画的な試みもなされている。特に画面における色彩の置かれ方や筆跡には、潔い決断を感じる。人物を対象としなくとも面白くなるかもしれない。
元のページ ../index.html#137