入試問題集2026|多摩美術大学
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18(文責=吉澤美香教授)(文責=小泉俊己教授)[教員コメント]周辺で黄色のものを探して描く。これは、黄色について描きなさい、という出題に対して、もっともシンプルな答え方のひとつであろう。この油彩で作者が選んだのは、黄色みがかったペインティングオイルの瓶である。いかにもストレートであるが、マネの花瓶シリーズが教えてくれるように、ガラスの器が生み出す光や歪みの美しさは、絵画の主役の王道なのであった。デッサンにおいてもいたってシンプルであるが、丹念に描かれたニットの編み模様が作品に豊かな表情を与えている。油彩、デッサンともに、奇をてらうことなく、今自分が出来ることにフォーカスしている点を評価した。[教員コメント]一見柔らかなデッサン表現の中に、対象を丁寧に観察する姿勢と、画面全体に対する構成力の高さに感心する。他の受験生のカルトンや、右隣の受験生の手も、手前にありながらその存在の強弱に注意を払い、あくまでもモデルを中心に据えた視点から構成要素として描かれている。さらに、具体的な対象を見つけづらいモデルの後方の壁や空間の捉え方も秀逸である。油彩も構成的な要素が強く、リズミカルな軽さと明快なモチーフの描き方によって、一見クールな物語の展開と思わせながら、実は辻褄の合わない不思議な空間を感じさせている。ただ、このモチーフの扱いには、作者の中でやや使いまわされた印象も否めない。

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